更新:NYプラチナ市況=反発、欧州の株高やドル高一服が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 4)   960.2      983.5       955.3       977.3    + 17.9
         (25/ 7)   971.2     992.7       966.6       987.4    + 16.8
 パラジウム  (25/ 3)   965.00     986.50      959.00      975.60   + 12.00
         (25/ 6)   972.00     997.50      971.50      987.30   + 12.40
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          23,133         18,136        76,105       (-  1,098)
 パラジウム          4,146          4,582        17,033       (+    204)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,713.52  - 136.83
     前日  155.51/53   1.0431/33   ・ナスダック         19,632.32  - 101.27
     本日  155.34/36   1.0410/12   ・10年米国債利回り      4.55  +   0.00
・NY原油  (25/ 3)   72.62 - 1.15  ・SPDR保有金残高    861.04  +   4.02
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。前日比はプラチナが15.4〜18.4ドル
高、中心限月の4月限が17.9ドル高、パラジウムが12.00〜13.10ドル
高、中心限月の3月限は12.00ドル高。
 プラチナ4月限は反発。時間外取引では、貿易摩擦に対する懸念を受けて戻りを売ら
れた。欧州時間に入ると、株高を受けて買い戻された。日中取引では、ドル高一服を受
けて買い戻し主導で上昇した。
 パラジウム3月限は欧州の株高やドル高一服を受けて買い戻し主導で上昇した。
 プラチナ4月限は時間外取引を955.3〜966.9ドルのレンジで推移し、前日
比7.4ドル高の966.8ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、貿易摩擦に対す
る懸念を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、株高を受けて買い戻された。
 日中取引では、ドル高一服を受けて買い戻し主導で上昇した。戻りを売られたが、序
盤の高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って983.5ドルまで上昇した。
その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表待ちで上げ一服となった。
 オランダの半導体製造装置メーカー、ASML株の上昇などを受けて買い戻し主導で
上昇した。ディープシーク・ショックから回復した。一方、米連邦公開市場委員会(F
OMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を4.25〜4.50%に据え
置くと決定した。
 パラジウム3月限は、時間外取引を959.00〜973.00ドルのレンジで推
移し、前日比8.90ドル高の972.50ドルとなった。3月限は高寄りしたのち、
貿易摩擦に対する懸念を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、株高を受けて買い
戻された。
 日中取引では、ドル高一服を受けて買い戻し主導で上昇した。戻りを売られたが、序
盤の高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って986.50ドルまで上昇し
た。
 28日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比3万9882オンス増の
39万1028オンス、パラジウムは同変わらずの3万8531オンス。
今日の材料
・2月の独消費者信頼感指数はマイナス22.4で、1月のマイナス21.4(改定
値)から予想外に悪化した。
・欧州中央銀行(ECB)が公表した2024年12月のユーロ圏の銀行融資は、企業
向けと家計向けがいずれも前年比で伸びが加速した。利下げの影響が実体経済に浸透し
始めていることを示唆した。
・ルビオ米国務長官は、エジプトのアブデルアティ外相と電話会談し、イスラム組織ハ
マスにパレスチナ自治区ガザを二度と統治させないことが重要だと述べた。
・ドイツの年次経済報告によると、2025年のドイツの輸出は0.3%減少する見通
し。競争力の低下や地政学・貿易の緊張が背景。25年の輸入は1.9%増加する見通
し。
・12月の米国の財(モノ)の貿易収支の赤字額(季節調整済み)は18%増の
1221億ドルとなった。企業がトランプ新政権による広範な関税政策を見越し、輸入
を前倒しした公算が大きい。
・カナダ銀行は、主要政策金利を0.25%ポイント引き下げ3.00%とした。
2025年の成長率見通しも引き下げ、米国の関税措置で持続的な高インフレが引き起
こされる恐れがあると懸念を示した。
・欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が、ロシアへの制裁措置第16弾とし
て、ロシア産アルミニウムの輸入禁止とロシアへのゲーム機器の販売制限を提案した。
・トランプ米大統領が次期商務長官に指名したハワード・ラトニック氏は、中国の新興
企業ディープシークについて、米国から盗んだ技術や米国製の半導体を利用することで
高性能の人工知能(AI)モデルを「極めて安く」開発できたと主張し、この問題に対
処すると表明した。
・米連邦公開市場委員会(FOMC)は、主要政策金利を据え置くことを決定した。
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更新:指定倉庫在庫を更新しました。

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