シカゴ大豆市況=期近から続伸、南米の天候不安を受け買い優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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               始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/03    1,045.00    1,061.75    1,044.50    1,060.50     +15.50
   2025/05    1,059.50    1,076.75    1,059.50    1,075.25     +15.75
   2025/07    1,072.00    1,090.50    1,072.00    1,088.75     +16.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       264,923         260,656         863,769  (+ 9,510)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(2月4日−2月8日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は続伸。前日比は9.25〜16.50セント高。3月限は前日比15.50
セント高の1060.50セント。
 引き続き多くのアルゼンチン主要産地における乾燥状態とその深刻化に対する警戒
感、ブラジル産地での降雨過多による大豆作柄悪化、収穫遅延懸念から買い優勢で運ば
れた。

 3月限は1045セントで取引を開始。直後に1044.50セントの安値を付けた
がすぐに浮上。暫く1050セント台前半でもちあった後、シカゴの時間帯以降は上値
を探る足取りに転じた。1061.75セントの高値に達した後は1057セントを下
値支持線とする高もみとなり、高値に近い水準で取引を終えた。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 この24時間は散発的な降雨が発生。気温は平年並だった。
 今後は2月1日まで北部を中心に局地的〜散発的な降雨が続く見通し。気温は2月2
日まで平年並〜平年を上回る見込み。
 今週は慈雨となる機会が増えるが、リオグランデドスル州の雨量は概ね平年を下回る
見込みで結実期を迎えているコーンの作柄低下の恐れがある。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 この24時間は局地的な降雨が発生。気温は平年並だった。
 今後は2月1日まで散発的な降雨が続くと見られ、気温は2月1日まで平年並が予想
される。

 雨量の増加に伴い、来週にかけて大豆の収穫やサフリーニャコーンの作付は停滞する
だろう。大豆の品質低下や運送問題が浮上するリスクも高まっている。
<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 この24時間は局地的な降雨が発生。気温は平年を上回った。
 今後は30日から週末の2月2日にかけて概ね降雨は発生せず、気温が上昇する見込
み。2月3日の週には再び降雨となると予測されるが、十分な雨量がもたらされる可能
性は低い。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 この24時間は概ね降雨は発生せず。気温は平年を上回った。

 今後は31日まで概ね降雨は発生しないだろう。一方の気温は31日まで平年を上回
る見込み。
 前週末に続いて27日も降雨が発生したものの、多くの地域で期待外れの少雨にとど
まった。多くの地域ではこの数週間降雨は発生しておらず、土壌水分の乾燥が進んでい
る。
 大豆製品は大豆粕はアルゼンチンの乾燥を受けて懸念供給不安が高まるなか大豆が堅
調となったことで買い優勢で運ばれた。一方の大豆油は大豆粕とのストラドルに絡んだ
売りに値を落とした。
 大豆粕3月限は前日比8.20ドル高の309.80ドル。
今日の材料
・ブラジル産地南部ではリオグランデドスル州を中心に乾燥傾向が続く。
・ブラジル産地中部は降雨過多による大豆収穫およびサフリーニャコーン作付け遅延
 が警戒される。
・アルゼンチン産地中部および南部では引き続き少雨傾向。気温も上昇し穀物の作柄
 悪化が警戒される。

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