ECB、中立金利を下回る利下げの可能性も=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうはECB理事会が開催され、大方の予想通りに0.25%ポイントの利下げを実施した。ラガルド総裁はサービスインフレが依然高いと指摘していたが、ECBはすでにインフレよりも景気に軸足を移しており、3月も追加利下げを実施してくるとの見方も多く、ECBの中立金利への道のりはまだ続くと見られている。

 3月、4月、6月と連続で0.25%ずつ利下げを実施し、年央までに中銀預金金利を2.00%まで引き下げるとの見方も一部から出ている。その辺が中立金利との見方もあるが、ユーロ圏経済が期待ほど回復せず、今後、景気がECBの予想を下回って推移するリスクを踏まえると、中立金利がターミナルレート(最終到達点)にはならない可能性があるとの声も出ている。

 中立金利は経済を刺激も抑制もしない水準だが、3月の追加利下げ以降、そこからどこまで金利が引き下げられるかは様々な要因に左右されると指摘。まずは中立金利そのものに対する推定、3月時点のECBスタッフの経済見通し、そして何よりもトランプ政権の貿易政策などがその要因に含まれるという。

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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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