海外市況サマリー(30日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 4 2,845.2   +51.7  シカゴ大豆  2025/ 3 1,044.00  -16.50
NY銀     2025/ 3 3,249.3  +110.0  シカゴコーン 2025/ 3   490.25  - 6.75
NYプラ    2025/ 4 1,027.0   +49.7  NY原油   2025/ 3    72.73  + 0.11
NYパラ    2025/ 3 1,009.60  +34.00 ドル・円               154.39   -0.88
*ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。
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◎NY外為=ドル円は154.40円水準で推移
 NY為替市場、ドル円は戻り売りが優勢となり、一時153円台後半に下落した。全
体的にドル安の動きが優勢となる中、ドル円は上値の重い展開となった。ただ、前日の
FOMCを通過して、材料出尽くし感からポジション調整の動きが中心のようだ。
 前日のFOMCは声明からインフレ目標への進展に関する文言が削除され、その後の
パウエル議長の会見でも「政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」と言及されたことか
ら、予想よりもタカ派と捉えられていたようだが、議長は「インフレに関する文言はシ
グナルではなく、文言を短くすることを選択しただけだ」とも述べていた。
 次の行動は利下げを維持しつつ、インフレの進展を確認するまでは様子見姿勢を強調
していた印象で、少なくとも過度な利下げ停止への観測は緩めたものと思われる。
 なお、先ほど第4四半期の米GDP速報値が発表になったが、予想を下回る内容だっ
た。ただ、個人消費は力強さを示した一方、企業の設備投資が全体を圧迫した。
◎NY貴金属=軒並み上昇、予想以下の米GDPなどで
 ニューヨーク金は急反発、銀は続伸。
 金4月限は急反発。時間外取引では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が今
後の手掛かりを示さなかったことでもみ合いとなった。欧州時間に入ると、欧州中央銀
行(ECB)の利下げ見通しなどを受けて買い優勢となった。日中取引では、予想以下
の米国内総生産(GDP)を受けて買い優勢となり、一代高値を更新した。
 銀3月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、買い戻されて堅調となった。欧州時間に入
ると、欧州中央銀行(ECB)の利下げ見通しなどを受けて買い優勢となった。日中取
引では、予想以下の米国内総生産(GDP)や金堅調を受けて買い優勢となった。
 パラジウム3月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
◎LME=アルミ・銅は欧州株高・金・銀上伸で続伸、ニッケルは大幅反落
 アルミ3カ月物は小幅続伸。トランプ政権による関税政策が警戒されるなか、全体的
に模様眺めの雰囲気が強く、限られたレンジ内での高下にとどまった。2622ドルで
取引を開始。アジアの時間帯のほとんどはアジア株式市場の多くが休場となったことで
様子見の雰囲気が強く、2620ドル台と狭いレンジ内で高下。アジアの時間帯終盤に
2634ドルまで浮上する場面も見られたが、2620ドル台に上げ幅を縮小。米国の
時間帯は急速に値を落として2610.50ドルまで急落したところでドルの先安感が
警戒されるなか、買いが見られ、再び2630ドル台まで値を伸ばしたが上げ幅を縮小
して取引を終えた。
 銅3カ月物は続伸。9062.50ドルで小反落で取引を開始。アジアの時間帯はト
ランプ政権による中国からの輸入に対する関税賦課が懸念されて売り優勢となり、一時
9037ドルまで値を落としたが、その後は欧州株の堅調な足取りや欧州中央銀行(E
CB)による利下げが消費意欲を刺激するとの期待感を強めたうえ、ドルの先安感、
金、銀の上伸が強気材料視され、一時9164ドルの高値まで浮上。高値では転売が見
られたが、堅調な足取りを維持して取引を終えた。
◎NY原油=小反発、米国の関税発動期日を控えて売り一巡
 ニューヨーク原油の2025年3月限は小反発。
 米国がカナダやメキシコに対する関税を発動する期限を控えて、売りが一巡した。関
税発動によって、米国も含めて経済が混乱する可能性が高いことが原油相場を圧迫して
いたが、景気懸念を織り込みつつ下げが一服した格好。来月3日に石油輸出国機構(O
PEC)プラスの共同閣僚監視委員会(JMMC)が控えていることも買い戻しの背
景。
◎シカゴ大豆・コーン=反落、弱気な輸出成約高と米関税政策不安から売り優勢
 大豆は期近から反落。米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が前週を大幅に下
回ったうえ、トランプ政権が2月1日から中国からの輸入品に対する関税を実際に賦す
るようであれば米中関係が悪化し米国の大豆輸出が低迷する恐れが懸念されたこと、ブ
ラジルが大豆の収穫期を迎えていることも弱材料視された。3月限はこの日の下落で前
日の上昇を相殺した。
 コーンは反落。米農務省(USDA)が発表した週間純輸出成約高が前週以下に留ま
る弱気な内容だったことに加え、トランプ政権によるメキシコ、カナダ、中国への関税
賦課が見込まれるなか、今後の輸出用需要不安が高まったことで売り優勢となった。
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