NY金・銀市況=軒並み上昇、予想以下の米GDPなどで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 2)  2772.5     2828.0      2770.0      2823.0     + 53.2
          (25/ 4)  2796.2     2853.2      2794.9      2845.2     + 51.7
   銀     (25/ 3)  3158.0     3280.0      3156.0      3249.3     +110.0
         (25/ 5)  3193.0     3309.5      3188.0      3280.9     +110.1
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           226,465       304,578       566,459        (- 11,046)
  銀           66,007        66,707       166,059        (+    924)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,882.13  + 168.61
     前日  155.34/36   1.0410/12   ・ナスダック         19,681.75  +  49.43
     本日  154.27/29   1.0407/09   ・10年米国債利回り      4.51  -   0.04
・NY原油  (25/ 3)   72.73 + 0.11  ・SPDR保有金残高    865.34  +   4.30
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は急反発、銀は続伸。前日比は金が50.6〜53.2ドル高、中心
限月の4月限が51.7ドル高、銀が108.8〜117.9セント高、中心限月の3
月限は110.0セント高。
 金4月限は急反発。時間外取引では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が今
後の手掛かりを示さなかったことでもみ合いとなった。欧州時間に入ると、欧州中央銀
行(ECB)の利下げ見通しなどを受けて買い優勢となった。日中取引では、予想以下
の米国内総生産(GDP)を受けて買い優勢となり、一代高値を更新した。
 銀3月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金4月限は急反発。時間外取引では2794.9〜2822.0ドルの
レンジで推移、前日比27.2ドル高の2820.7ドルとなった。4月限は高寄りし
たのち、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が今後の手掛かりを示さなかったこ
とでもみ合いとなった。欧州時間に入ると、欧州中央銀行(ECB)の利下げ見通しな
どを受けて買い優勢となった。
 日中取引では、予想以下の米国内総生産(GDP)を受けて買い優勢となり、一代高
値2853.2ドルを付けた。買い一巡後はドル安一服を受けて上げ一服となった。
 第4四半期の米実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.3%増とな
った。前四半期の3.1%増から減速し、市場予想の2.6%増を下回った。一方、欧
州中央銀行(ECB)は、主要政策金利の0.25%引き下げを決定した。利下げは4
会合連続で、昨年6月以降で5回目。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で3156.0〜3209.0セントのレンジ
で推移し、前日比62.7セント高の3202.0セントとなった。3月限は高寄りし
たのち、金の上げ一服に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、欧州中央銀行(EC
B)の利下げ見通しなどを受けて買い優勢となった。
 日中取引では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となり、3280.0セントまで上
昇した。買い一巡後はドル安一服を受けて上げ一服となった。
 1月29日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比54万2210オンス増の
3098万0466オンス、銀は141万2955オンス増の3億5372万6302
オンス。

今日の材料
・南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)の金融政策委員会(MPC)は、政策金
利のレポ金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて7.50%とした。3回連続
の利下げとなる。不透明な世界情勢をにらみ、貿易戦争の潜在的影響についての議論に
時間をかけた。
・第4四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は前期比横ばいだった。個人消費
が低迷した。景気の回復が一段と遅れるとの懸念が強まっている。市場予想は0.1%
増だった。ドイツ経済が2年連続でマイナス成長となったことが響いた。
・欧州中央銀行(ECB)は、主要政策金利の0.25%引き下げを決定した。利下げ
は4会合連続で、昨年6月以降で5回目。インフレ低下プロセスは「オントラック」と
指摘し、持続的なインフレよりも経済成長の低迷の方が大きく懸念される中、一段の金
融緩和の可能性を排除しなかった。
・第4四半期の米実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.3%増とな
った。前四半期の3.1%増から減速し、市場予想の2.6%増を下回った。米ボーイ
ングのストライキの影響で企業の設備投資が落ち込んだほか、企業在庫の伸び鈍化も影
響した。
・米新規失業保険申請件数は前週比1万6000件減の20万7000件だった。予想
以上に減少し、就職の機会が減る反面、一時解雇(レイオフ)が低水準にとどまってい
ることを示唆した。
・12月の米中古住宅販売仮契約指数は前月比5.5%低下の74.2となった。4カ
月連続の上昇が止まった。住宅ローン金利の上昇で住宅購入が困難となり、価格の高い
北東部と西部での低下が目立った。
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