修正:NY原油市況=小反落、米国の高関税発動も見方が交錯

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2025/03     73.20      73.49      71.94      72.53      - 0.20
  2025/04     72.62      72.85      71.42      71.98      - 0.20
  2025/05     71.95      72.19      70.88      71.38      - 0.23
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              869,382             1,802,309   (+ 15,521)
                  帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2025/02     248.45    + 0.91
                   2025/03     239.73    - 0.33
改質ガソリン        2025/02     203.65    - 0.09
                   2025/03     205.88    - 0.77
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は小反落。期近2限月はともに前営業日比0.20ドル安。その他
の限月は0.25〜0.16ドル安。
 注目されていた米国のカナダやメキシコに対する高関税発動に関して、原油を除外す
る発表がなかったことで、今後の米国内の原油や石油製品価格が上昇するのは必至との
見方で買われる場面もあったが、今後の需要低迷や貿易摩擦に対する懸念の声もあり、
買い一辺倒にはならなかった。値動きは二転三転して高下する展開となったが、小幅安
水準に落ち着いた。またドル高や米株安も上値を抑えた。
 3月限は、アジアの時間帯の時間外取引では、73ドル台前半で堅調に推移。欧州の
時間帯に72ドル台で下落したあと、米国の時間帯は72ドル台を中心に1ドル幅で二
転三転するシーソー相場となった。なお帳入値は72.53ドルだったが、帳入れ後に
再び上昇して、73ドル台に乗せている。
 米国が2月1日からカナダとメキシコに25%、中国に10%の輸入関税を発動する
ことがこの日最大の焦点となっていたが、情報が交錯して、一時3月1日からに延期さ
れるとの報道も出た。しかしホワイトハウスのレビット報道官が会見でこれを否定し
て、2月1日に発動することを改めて示し、免除品に関する情報もないとした。
 米ベーカー・フューズによると、米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は479
基と、前週比7基増となった。
 改質ガソリンは反落、ヒーティングオイルも総じて反落。原油の軟調引けに追随した
が、ヒーティングオイルの2当限は堅調納会となった。
今日の材料
・米国は2月1日からカナダとメキシコに25%、中国に10%の輸入関税を発動。免
 除品に関する情報もない=レビット報道官。
・米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は479基と、前週比7基増=米ベーカ
 ー・フューズ。
*相場表の原油の限月表示を修正しました。

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