ユーロドルに買い戻し ただ、トランプ関税はこれから=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうの為替市場はドル安が強まる中、ユーロドルは1.03ドル台半ばまで買い戻されている。トランプ関税への懸念がひとまず落ち着いているほか、弱めの米労働指標もあって、ドルは戻り売りに押される格好。ただ、ユーロについては、トランプ関税への脅威はこれからではある。

 本日はECB理事のビルロワドガロー仏中銀総裁の講演が伝わていたが、ECBの利下げ継続の可能性を示唆している。総裁は「インフレ率が目標に近づいているのに伴い、追加利下げの可能性が高い」と述べていた。「われわれは昨年6月に利下げを開始し、先週は5回目の引き下げを決定した。この先もまだ利下げがあるだろう」と続けた。

 ECBは3月も追加利下げを決定すると広く見込まれている。ただ、その後の見通しは明確ではない。トランプ関税もさることながら、トランプ大統領の貿易戦争やドイツやフランスの政局混迷がユーロ圏の見通しに重くのしかかっている。3月の理事会はスタッフ見通しが発表されることから、それに注目している投資家も多いようだ。

EUR/USD 1.0382 EUR/JPY 160.50 EUR/GBP 0.8313

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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