NYプラチナ市況=プラチナが続伸、パラジウムは反発

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 4)  1011.7     1027.4      1007.4      1025.8    + 13.4
         (25/ 7)  1021.2    1035.3      1016.8      1033.9    + 13.0
 パラジウム  (25/ 3)  1009.50    1026.00     1001.50     1019.20   +  4.50
         (25/ 6)  1023.50    1035.50     1015.50     1033.50   +  5.10
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          25,673         29,156        73,237       (-    66)
 パラジウム          5,841          7,301        17,168       (+    466)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,873.28  + 317.24
     前日  154.31/32   1.0379/81   ・ナスダック         19,692.33  +  38.31
     本日  152.70/72   1.0404/06   ・10年米国債利回り      4.42  -   0.10
・NY原油  (25/ 3)   71.03 - 1.67  ・SPDR保有金残高    863.05  -   2.58
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反発。前日比はプラチ
ナが12.8〜13.8ドル高、中心限月の4月限が13.4ドル高、パラジウムが
4.50〜5.20ドル高、中心限月の3月限は4.50ドル高。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、金堅調につれ高となったが、米中の貿易戦
争に対する懸念に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、ドル安を受けて堅調となっ
た。日中取引では、一段高となったのち、予想以上の全米雇用報告に上値を抑えられ
た。その後はドル安を受けて押し目を買われると、買い戻されて堅調となった。
 パラジウム3月限は欧州時間からのドル安を受けて買い優勢となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を1007.4〜1019.9ドルのレンジで推移し、
前日比7.4ドル高の1019.8ドルとなった。4月限は安寄りしたのち、金堅調に
つれ高となったが、米中の貿易戦争に対する懸念に上値を抑えられた。欧州時間に入る
と、ドル安を受けて堅調となった。
 日中取引では一段高となり、1026.9ドルまで上昇したのち、予想以上の全米雇
用報告に上値を抑えられた。その後はドル安を受けて1014.1ドルで押し目を買わ
れると、買い戻されて1027.4ドルまで上昇した。終盤にかけては利食い売りが出
て上げ一服となった。
 トランプ米大統領と中国の習近平国家主席の会談が予定されているが、関税発動で米
中の貿易戦争に対する懸念が強い。一方、1月の全米雇用報告によると、民間部門雇用
者数は18万3000人増加した。市場予想は15万人増だった。1月の米ISM非製
造業総合指数は52.8と、前月の54.0から低下した。市場予想の54.3から予
想外に低下した。
 パラジウム3月限は、時間外取引を1001.50〜1023.50ドルのレンジで
推移し、前日比2.30ドル高の1017.00ドルとなった。3月限は安寄りしたの
ち、手じまい売りなどが出て軟調となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて地合い
を引き締めた。
 日中取引では、買い戻されて1026.00ドルまで上昇した。その後は予想以上の
全米雇用報告が圧迫要因になったが、1006.00ドルで押し目を買われると、他の
貴金属の堅調につれ高となった。
 4日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの41万6665オ
ンス、パラジウムは同変わらずの4万9811オンス。
今日の材料
・中国外務省は、米中間の貿易戦争が激化する中、米国に対話を呼びかけた。同省報道
官は定例記者会見で「今必要なのは、一方的な追加関税ではなく、平等と相互尊重に基
づく対話と協議だ」と述べた。
・1月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は50.2と、好
不況の分かれ目となる50を3カ月ぶりに上回った。需要が安定化した。速報値から修
正はなかった。昨年12月は49.6だった。
・米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、連邦準備理事会(FRB)は年内に一段
の利下げを実施する方向に傾いていると述べると同時に、トランプ政権の関税、移民、
規制などの施策を巡る不確実性を正確に理解する必要があるとの考えを示した。
・1月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は18万3000人増加した。市場
予想は15万人増だった。12月分は12万2000人増から17万6000人増に上
方修正された。
・1月の米ISM非製造業総合指数は52.8と、前月の54.0から低下した。需要
の減退を受け、価格上昇が抑制された。市場予想は54.3だった。
・米ホワイトハウスのレビット報道官は、トランプ大統領は米国がパレスチナ自治区ガ
ザを管理するという構想の一環で、ガザへの米軍派遣を約束しているわけではないと述
べた。
・12月の米貿易収支の赤字額は前月比24.7%増の984億ドルと、22年3月以
来の大きさとなった。トランプ米政権の始動を控え、関税措置を巡る懸念を背景に、輸
入額が増加して過去最高となったことで、赤字が大幅に拡大した。
・アルゼンチン大統領報道官は、世界保健機関(WHO)から脱退すると表明した。ト
ランプ米政権のWHO脱退に追随する動きとなる。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は、インフ
レ率が目標である2%を下回る恐れがあるため、中立水準以下に金利を引き下げる必要
があるかもしれないと語った。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。