ゴム午前=総じて小安い、上海高を円高が打ち消す

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は、総じて小安い。寄り付きでは、上海夜間の大幅高を好感し、買い
が先行した。だが、その後、ドル・円が一時1ドル=150.96付近までの円高に振
れたことなどから売りが優勢となり、マイナスサイドに沈む限月が目立っている。TS
R20は、出来ず。

 午前11時48分現在のRSS3号は前営業日比5.3円安〜変わらず。活発限月の
7月限は同変わらずの374.5円、期先26年1月限は出来ず、推定出来高は221
枚(前日夜間取引含む)。

【円高に注意】
 ドル・円が一時150.96円付近まで下落し、昨年12月10日以来のドル安・円
高となった。昨日の田村日銀審議委員のタカ派発言もあり、市場が追加利上げを織り込
みに動いている。今週、主要国の10年債利回りが低下する中、日本国債10年債の利
回りは1.28%前後まで上昇している。金利差に着目すれば、円に買いが集まりやす
くなっている。トランプ米大統領が、米国の貿易赤字を問題にしていることもドルを売
りやすくしている
 また、円高となれば、タイヤメーカーや自動車メーカーの株価も下振れ圧力が掛かり
やすい。JPXゴムRSS3号にとっては弱材料となる。
【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は6月限のみ約定し、0.5セント高。TSR
20は買いが先行し、2.4〜2.6セント高。
 上海ゴムは堅調。午前11時00分現在、指標限月の2025年5月限は、前営業日
比335元高の1万7515元で推移している。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。