穀物4品見通し=コーンは南米諸国の天候不安や強気な輸出受け高もみ継続か

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
<大豆>
 シカゴ大豆3月限は5日に1079.75セントの高値をつけ、昨年10月上旬以来
の高値まで浮上した後に反落したが、1060セント水準を維持している。
 アルゼンチンでの乾燥、ブラジルでの降雨過多と南米生産地が天候不良に見舞われて
いることが強気材料となっている。
 ただ、米国の大豆輸出は低迷の様相を濃くしているうえ、トランプ新政権による関税
政策が中国との貿易摩擦を激化させるとの見方が上値抑制要因となっている。5日に高
値をつけた後、反落となり、目先の高値出尽くし感が強まっている。当面は1050〜
1070セントを中心した値動きを予想する。11日にUSDA月例需給報告の発表が
あり、27、28日に農業アウトルックフォーラムが開催される。2月中盤から後半に
かけて、天候相場に向けて新たな方向性を探る局面となる。
<コーン>
 シカゴコーン3月限は5日に498.50セントに達して昨年5月以来の高値をつけ
た。
 南米生産国ではアルゼンチンが乾燥に見舞われる一方、ブラジルでは降雨過剰による
サフリーニャコーンの作付け遅延が警戒されている。サフリーニャコーンはブラジルの
コーン生産の約70%を占めているため、コーン市場ではこれからのブラジルの天気が
最も注目される要因となる。
 また、米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高は好調を維持しており、これま
でのところトランプ政権による関税政策はコーン輸出に大きな影響を与えていない、と
の見方も買い安心感を強めている。
 南米生産国の天気が最注目要因となるなか、需給の底堅さに支えられ490セント台
後半の値位置を維持した高もみが想定される。11日にUSDA月例需給報告、27、
28日に農業アウトルックフォーラムが開催される。2月中盤から後半にかけて、天候
相場に向けて新たな方向性を探る局面となる。
<小豆>
 取組はゼロで手出し難が続いている。
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