シカゴ大豆市況=期近から大幅反落、米相互関税計画やアルゼンチンの降雨で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/03     1060.50     1063.75     1047.50     1049.50     -11.00
  2025/05     1075.75     1079.00     1063.50     1065.50     -10.25
  2025/07     1090.00     1093.00     1078.75     1081.00     - 9.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       307,900          262,434        897,651  (+ 12,063)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(2月6日−2月10日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜平年並み。雨量は平年並み。
 コーンベルト東部の気温は平年並み〜上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は期近から大幅反落。前日比は11.00〜5.50セント安。3月限は前日比
11セント安の1049.50セント。
 米トランプ大統領が10日の週に相互関税を発表する予定であることを明らかにした
ことで輸出不安が強まるなか売り優勢となった。また、乾燥が懸念されているアルゼン
チンでは来週前半に降雨になるとの予報も弱材料視された。
 3月限は1060.50セントで取引を開始。アジアの時間帯には1063.75
セントの高値まで値を伸ばす動きも見られたが、欧州の時間帯にはじり安となった。シ
カゴの時間帯を迎えるとさらに下げ幅を拡大し一時は1047.50セントまで軟化。
終盤は1048〜1053セントでの安もみとなり、この水準のまま取引を終了。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 7日は北部で局地的な降雨が発生、気温は平年並〜平年を上回った。来週は12日ま
で北部で局地的〜散発的な降雨が発生し、13〜14日は散発的な降雨となる見込み。
気温は平年並〜平年を上回るだろう。降雨が続くことで大豆の収穫及びサフリーニャコ
ーンの作付遅延が懸念される。サフリーニャコーンを適時に作付出来る機会はより狭ま
っている。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 7日は散発的な降雨が発生。気温は平年並だった。来週は11日かけてまとまった降
雨となり、12日以降も西部では降雨が続く見通し。今週の降雨は局地的なものが多
く、農作業が進行したものの西部では今後も降雨が続くため大豆の収穫やサフリーニャ
(二期作)コーンの作付けはさらに停滞が見込まれる。大豆に関しては、収穫遅れに伴
う品質低下や輸送問題発生が警戒される。
<アルゼンチン全域>
 7日は降雨の発生は無く気温は平年を上回ったが、10日の週は12日までまとまっ
た降雨となる見込み。前線の通過に伴いまとまった降雨が期待される。これにより作柄
の改善が見込まれるが、これまでの乾燥の影響で大幅な作柄改善は難しいだろう。13
〜14日はほとんど降雨はないと見られるが、週末には再び降雨となる可能性がある。
気温は13日まで平年並〜平年を上回り、14日は平年を上回る見込み。

 大豆製品は、大豆粕は続落、大豆油は続伸。大豆粕は大豆の軟調に追随する一方、大
豆油は原油高が買い支援要因となった。大豆粕売り・大豆油買いのストラドルに絡んだ
売買も影響した。
 大豆粕3月限は前日比5.30ドル安の301.10ドル。
今日の材料
・ブラジル産地南部では降雨が続き大豆収穫およびサフリーニャコーンの作付が遅延。
・ブラジル中部産地では、多雨により大豆収穫およびサフリーニャコーン作付けが
 停滞。大豆の品質低下やサフリーニャコーンの作付遅れが警戒される。
・アルゼンチン産地では来週前半は多くの地域で降雨。生育環境改善も作柄の大幅な
 改善は困難か。
・米トランプ大統領は10日の週に相互関税の発表を予定していることを明らかに。

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