とうもろこし週間展望=14日に25年3月限が納会、小口の玉整理に終始か

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
                   [2月10日からの1週間の展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)    2月3日〜2月7日
            始 値  高 値    安 値       終 値   前週末比
<東 京> 先限  42,030   42,030(3)   42,000 (3)   42,000    -500
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<シカゴ>7日終値 前週末比  |<週間統計データ>  (1月30日まで)
   25/3  487.50  + 5.50    |週間輸出検証高:125万2,056トン
   25/5  500.50  + 7.50     |週間輸出成約高:152万7,200トン
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 151.72円  前週末比 2.96円の円高
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 【前週のレビュー】とうもろこしは、期近5月限と7月限のサヤ幅縮小の可能性があ
るが、2月も小口の玉整理の取引が続く展開か。シカゴコーンは2月後半までアルゼン
チン産地の天候は材料視されそうだ。期近3月限は490セント台を維持しており、ま
だ上値余地有りとみる投資家が多いようだ、とした。
【とうもろこしは限月間で値位置が異なる】
 とうもろこしは小口の玉整理が進行した。先限は3日に500円安の4万2000円
をつけ、その後、商い成立はなく、横バイ状態。限月間で値位置が異なり、期先2本と
期近5月限が4万2000円、期中7月限が3万8550円。市場に厚みがなくなって
おり、限月間で歪みが生じている。
 夜間、日中取引を通じて出合いがなく、値がつかない日も珍しくなく、流動性が一段
と低下している。6日時点で総取組高は143枚。14日に25年3月限が納会となる
ため、17日以降は100枚前後まで落ち込みそうだ。
 引き続き、小口の玉整理の商いに終始するとみられ、新規売買はほぼ停止状態を継続
か。
【シカゴコーンは期末在庫が引き下げなら500セント超え期待】
 シカゴコーンは堅調に推移し、昨年10月の需給相場入り後の最高値圏で推移してい
る。指標限月の期近3月限は500セント乗せを試すには至っていないが、アルゼンチ
ン、ブラジル産地の天候不安に支援材料となり、490セント割れは買い拾われた。大
口投機家は押し目を買い拾い、さらに買い増し姿勢を強めたもよう。
 価格上昇により、輸出需要の減少が警戒されるが、週間輸出成約高は150万トン前
後を維持し、今年度の累計は前年度比28%増と好調を維持している。
 11日に米農務省(USDA)から月例需給報告の発表がある。24/25年度の米
国産コーンの期末在庫率が注目される。期末在庫の下方修正があれば、500セント超
え期待が強まろう。据え置きなら、利食い売りの動きから、490セント割れもありえ
るとみるが、480セント台前半では押し目買いが喚起か。
 月末の27、28日にUSDA主催の農業フォーラムが開催され、今年の米国産の
農産品の作付け見通し、価格予想が発表される。2月中盤から後半にかけて、天候相場
に向けて新たな方向性を探る局面となる。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
10日 国際収支(経常収支) 2024年12月(財務省)
    米週間穀物輸出検証高(USDA)
11日 ●建国記念日
    世界穀物・需給報告(USDA)
      米国産穀物・需給報告(USDA
12日 米消費者物価指数 2025年1月(労働省)
    米財政収支 2025年1月(財務省)
13日 企業物価指数 2025年1月(日本銀行)
    独消費者物価指数 2025年1月確報(連邦統計庁)
    英国内総生産 速報値 2024年10-12月期(国立統計局)
    英貿易収支 2024年12月(国立統計局)
    英鉱工業生産指数 2024年12月(国立統計局)
    ユーロ圏鉱工業生産 2024年12月(EUROSTAT)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米生産者物価指数 2025年1月(労働省)
    米週間穀物輸出成約高(USDA)
14日 ユーロ圏域内総生産 2024年10-12月期改定(EUROSTAT)
    米小売売上高 2025年1月(商務省)
    米輸出入物価指数 2025年1月(労働省)
    米鉱工業生産・設備稼働率 2025年1月(FRB)
    米企業在庫 2024年12月(商務省)
    建玉明細報告(CFTC)
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    ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。

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