[今日の視点]貴金属=軒並み下落、米大統領は鉄鋼アルミ関税を発表

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、軒並み下落して寄り付く見通し。金と銀はドル建て現物相場の下落と円高
を受けて売り優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安
と円高を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は0.35ドル安の
2861.18ドル、銀が42セント安の3179セント、プラチナが20.70ドル
安の967.50ドル、パラジウムは12.63ドル安の966.29ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=151.56/58円で、前営業日の
大引け時点から0.14円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万4014円前後、銀は154.0円前後、プラチナ
は4700円前後、パラジウムは5000円前後。
【NY金は一代高値更新も米関税発言で上げ一服】
 金は前週末の海外市場では、予想以下の米雇用統計を受けて買い優勢となったが、米
大統領の相互関税発言を受けて上げ一服となった。
 金は予想以下の米雇用統計が支援要因になった。1月の米雇用統計によると、非農業
部門雇用者数は14万3000人増と前月の25万6000人増から伸びが鈍化し、市
場予想の17万人増も下回った。ただ失業率は4.0%と昨年5月以来の低水準にあ
る。一方、トランプ米大統領は日米首脳会談後の記者会見で、貿易相手国が米国製品に
課しているのと同率の関税を、相手国の製品に課す相互関税を導入する方針を示した。
貿易赤字を問題視している。米大統領は10日、すべての国の鉄鋼とアルミニウムに
25%の関税を課すと発表した。週後半には相互関税を発表するとしており、関税の行
方を引き続き確認したい。
 銀は前週末の海外市場では、米大統領の相互関税発言をきっかけに売り圧力が強まっ
た。
【NYプラチナは米大統領の相互関税発言が圧迫】
 プラチナは前週末の海外市場では、米大統領の相互関税発言を受けて売り優勢となっ
た。
 プラチナは米大統領の相互関税発言を受けて売り優勢となった。トランプ米大統領は
日米首脳会談後の記者会見で、貿易相手国が米国製品に課しているのと同率の関税を、
相手国の製品に課す相互関税を導入する方針を示した。貿易赤字を問題視している。米
大統領は10日、すべての国の鉄鋼とアルミニウムに25%の関税を課すと発表した。
週後半には相互関税を発表するとしており、関税の行方を引き続き確認したい。
<今日の予定>
・国際収支(経常収支) 2024年12月(財務省)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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