●短期見通し穀物、通商リスクが下値を支える=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、アルゼンチンの乾燥傾向、米農務省(USDA)需給報告で在庫見
通しが予想以上に大きく引き下げられたこと、良好な輸出環境を背景に、大きく値位置
を切り上げている。需給の引き締まりを背景に、500セント台へのレンジ切り上げが
打診される展開が続く見通し。トランプ政権の通商政策によって乱高下するリスクを抱
えているが、現状では米中間の穀物取引の急激な縮小は想定されていない。これから米
国は世界各国に関税を課していく見通しにあることには注意が必要。通商リスクの評価
はまだ定まっていない。
 大豆は、ボックス気味の相場展開だが、押し目買い優勢の展開になっている。米中通
商問題が警戒されるが、直ちにリスクオフ化に向かうような動きは確認できない。アル
ゼンチンの降雨報告には注意が必要だが、ブラジルは豊作環境にある。1000セント
水準での下値は固いが、1100セント台乗せを試すにはエネルギー不足か。ボックス
気味の展開に留まりやすい。引き続き通商リスクには要注意。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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