ゴム市況=軒並み下落、午後の戻りは鈍く7月限は5円安で引け

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
                RSS3                       TSR20
   2025/02      2025/07       2026/01        2025/03        2026/02
 373.5  -3.9    368.7  - 5.0   379.2  -0.8     296.0  -4.0   296.0  -4.0
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    上海ゴム  5月限   17,350  -230元 (午後3時40分時点)
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【市況】
 ゴムRSS3号は、軒並み下落。寄り付きは、上海ゴム夜間安を背景に売りが先行し
た。中盤に入ると、ドル・円が1ドル=152円台前半まで反落したが、これに対する
反応は鈍く、日中取引の上海ゴムが一段安となったことを受け、下げ幅を拡大した。指
標の期中7月限は正午に5.7円安で推移。午後に入り、原油高などからわずかに下げ
幅を縮小したが、戻りは鈍く5.0円安で引けた。他限月は6、8月限が5.0〜4.
6円安で引け、下げが目立った。
 TSR20は、出来ず。帳入値は4円安。

 大引けのRSS3号は、前営業日比5.0〜0.8円安。活発限月の7月限は同
5.0円安の368.7円、期先26年1月限は同0.8円安の379.2円、総出来
高は620枚。TSR20は全限が同4.0円安。

【弱気相場を継続で戻り売り圧力が強い、370円超えなら買い戻しが増える】
 指標の期中7月限は午前中、370円割れとなると下げ足を速め、366円まで下落
となった。同限月としては、1月10日以来、1カ月ぶりの安値をつけた。飛び石連休
の谷間で新規売買は手控えられたが、投げ売りは増えたもよう。下値を切り上げたが、
370円が抵抗線となり、長大陰線引け。
 当面は弱気相場を継続で戻り売り圧力が強い展開か。ただ370円超えとなると、当
面の利益確定の買い戻しが増え、7日までの支持線であった371.9円水準まで戻り
の余地が生まれるとみる。
 中国の春節が終わり、仕掛けやすくなったが、出来高3ケタ状態が続き、売買エネル
ギー不足。総取組高は1月23日に4044枚まで落ち込んだが、7日現在で4517
枚まで回復。トランプ米大統領が中国からの輸入品に対し10%の関税を課すことを発
表したことが警戒され、新規買い資金が流入しにくい環境。しばらく1日の出来高が3
ケタにとどまり、小口の売買で乱高下しやすい環境が続きそうだ。
【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号が出来ず。TSR20は総じて上昇。午前中は
2セント超の下落となる限月が目立ち、2.7〜2.0セント安。午後になり、期近い
6月限から買い優勢となり、買い優勢が目立つ展開。期先25年5月限から3本が下
落。
 上海ゴムは、軟調。中心限月の5月限は、夜間取引から売り優勢となり、前営業日比
185元安の1万7305元で取引を終えた。日中取引に入ると、下げ幅を拡大し、
220元安の1万7270元で午前の取引を終えた。午後は下げ幅を縮期し、140元
安で推移。

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