シカゴ大豆市況=小幅まちまち、期近2本の主要限月は変わらず

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/03     1046.50     1052.25     1043.00     1049.50       0.00
  2025/05     1062.50     1068.50     1058.75     1065.50       0.00
  2025/07     1079.25     1083.50     1074.25     1080.50     - 0.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電          308,114         900,609 ( + 2,958)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高( 2月6日までの週)
 大 豆:104万2200トン(前週改定値:114万0300トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(2月16日−2月20日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年並み〜上回る
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年並み〜上回る。
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 大豆は小幅まちまち。期近2本の主要限月は変わらず。前日比は0.75セント安〜
3.00セント高。3月限は前日比変わらずの1049.50セント。
 ブラジル中心に南米産地で降雨となっていることが上値抑制要因となるなか、11日
の月例需給報告で、米国産の期末在庫の下方修正が予想されていることは下支え要因と
なったものの、ブラジルの生産高見通しは逆に上方修正が予想されており、コーンに比
べて買い気は盛り上がらなかった。ただ、アルゼンチンの生産高や世界期末在庫は下方
修正が予想されている。
 3月限は1046.50セントで取引を開始。アジアの時間帯〜欧州の時間帯の時間
外取引では1040セント台後半を中心に軟調に推移。米国の時間帯に入ると、やや上
伸して1050セントの節目を挟んだもみ合いとなった。ただ引けでは1050セント
台を維持できなかった。

 米農務省(USDA)発表の2月6日までの大豆週間輸出検証高は104万2200
トンと、前週改定値の114万0300トンを下回ったが、100万トン台は維持し
た。
 累計輸出量は3523万4900トンと、前年同時期の3078万4900トンをお
よそ14%上回った。

 11日のUSDA月例需給報告に関するロイター通信の集計による事前予想平均は以
下の通り。
 2024/25年度の米国産期末在庫は3億7400万Bu(前月3億8000万
Bu)。
 2024/25年度ブラジル生産高は1億6964万トン(同1億6900万トン)
 2024/25年度アルゼンチン生産高は5049万トン(同5200万トン)。
 2024/25年度世界期末在庫は1億2779万トン(同1億2837万トン)。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 現在の散発的な降雨が14日まで続くだろう。気温は平年並み〜上回る。大豆の収穫
及びサフリーニャ(二期作)コーンの作付けに対する影響が懸念される。

<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 雨季に入り、先週末も広範に降雨となったが、今週もずっと降雨が続きそうだ。降雨
は強くなく、大豆の収穫や二期作コーンの作付け作業はできそうだが、二期作コーンの
作付けに適した時期の期限があと2週間に迫って来た。

<アルゼンチン全域>
 先週末は南部で局地的に降雨が見られたが、それ以外の地域では降雨がなく、最高気
温が38℃近くまで上昇した。再び作物にはストレスとなっている。13日にかけて前
線の通過があるが、降雨は散発的なものとなり、まとまった雨量となるのは北東部の一
部地域に限られよう。一部の大豆やコーンにはすでにダメージが見られるため、今後の
降雨によっても、作柄が改善する保証はない。

 大豆製品は、大豆粕は期近から続落、大豆油も反落。ともに大豆の上値が重かったこ
とで圧迫されたが、11日の月例需給報告に対する弱気の見方も買い気を抑えた。
 大豆粕3月限は前日比0.90ル安の300.50ドル。
今日の材料
・ブラジル産地は降雨で、大豆の収穫および二期作コーンの作付け懸念。
・アルゼンチン産地では先週末、南部以外では降雨なく気温も38℃近くまで上昇。す
 でに大豆やコーンにダメージが見られ、今後の降雨で作柄が改善する保証はない。。
・大豆の週間輸出検証高は104万2200トンと、前週改定値の114万0300ト
ンを下回ったが、100万トン台は維持した=USDA。

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