海外市況サマリー(10日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 4 2,934.4   +46.8  シカゴ大豆  2025/ 3 1,049.50    0.00
NY銀     2025/ 3 3,249.1   + 4.8  シカゴコーン 2025/ 3   491.50   +4.00
NYプラ    2025/ 4 1,032.3   +11.5  NY原油   2025/ 3    72.32   +1.32
NYパラ    2025/ 3 1,003.40  +21.00 ドル・円               151.94   +0.59
*ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。
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◎NY外為=ドル円は151.90円台で推移
 ドル円は買い戻しが優勢となり、欧州時間で152.50円台を回復したが、戻り売
りニューヨーク時間に入り、151.50円台まで下落。ニューヨーク時間の中盤から
米株高などに支援され、一時152円台前半に戻した。終盤は151.90円で下支え
られた。
◎NY貴金属=金は続伸、トランプ米政権でもドル離れは継続へ
 ニューヨーク金は続伸、銀は反発。
 金4月限は続伸。トランプ米大統領の独善的な政策により、世界的なドル離れがさら
に進む見通しであることが金相場をさらに押し上げ、過去最高値を更新した。トランプ
米政権は輸入する鉄鋼やアルミニウムに対する新たな関税を発表しているほか、貿易相
手国が米国に課している同率の関税を課す相互関税を今週にも明らかにし、即時発効さ
せる方針である。
 銀3月限は小反発。金相場に連動した。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナ、パラジウムは反発。
 プラチナ4月限は反発。トランプ米政権の政策が不安視されるなかで金相場が一段高
となっており、プラチナ相場も連動した。ただ、トランプ米政権の関税政策は物価を押
し上げ、ドル高を後押しする要因であり、プラチナ相場に金相場のようなトレンドは見
られず。
 パラジウム3月限は反発。プラチナ相場に連動した。
◎LME=銅・アルミは続伸、対中国のトランプ減税緩和で景気減速感後退
 アルミ3カ月物は続伸。2643ドルで買い優勢で取引を開始。前半に2614ドル
に小反落したが、銅が押し目買いで堅調に推移から切り返し、2664.50ドルまで
上昇し、1月21日以来の高値をつけた。ドルが下値堅く推移したことが圧迫要因とな
り、高値を離れたが、30ドル超の上げ幅を維持して引けた。
 銅3カ月物は続伸。9490ドルで大幅続伸で寄り付いた。トランプ米大統領が中国
からの小口の輸入品(800ドル未満)に関する関税の免除措置を当面維持すると発表
したことや、9日発表の1月の中国消費者物価指数(CPI)が市場予想や前回値を上
回り、景気減速への警戒感が緩和したことが支援材料。前半の取引で9371.50ド
ルに反落する場面があったが、押し目買い意欲は強く、プラスサイドに浮上。7日の高
値9507ドルを上抜き、9530ドルまで上伸し、昨年11月8日以来の高値をつけ
た。欧州時間から米国時間では利食い売りがあったもようで上げ幅を縮小したが、金、
銀の上伸、欧米の株高に支援され、堅調に推移した。
◎NY原油=続伸、下げが続いた反動で買い戻しが優勢に
 ニューヨーク原油の2025年3月限は続伸。
 トランプ米政権による関税政策で世界的な景気見通しは不透明だが、先月から下落局
面が続いている反動もあって、週明けは買い戻しが優勢だった。トランプ米大統領は米
国が輸入する鉄鋼やアルミニウムに対する25%の関税を発表しているほか、貿易相手
国が米国に課している同率の関税を課す相互関税を11日にも明らかにし、即時発効さ
せる方針。
◎シカゴ大豆・コーン=コーンは反発、大豆は小幅安
 大豆は小幅安。ブラジル中心に南米産地で降雨となっていることが上値抑制要因とな
るなか、11日の月例需給報告で、米国産の期末在庫の下方修正が予想されていること
は下支え要因となったものの、ブラジルの生産高見通しは逆に上方修正が予想されてお
り、コーンに比べて買い気は盛り上がらなかった。ただ、アルゼンチンの生産高や世界
期末在庫は下方修正が予想されている。
 コーンは反発。ブラジル中心に南米産地で降雨となっていることは上値抑制要因とな
ったものの、デイリー報告でメキシコ向けに大口輸出成約が発表されたことに支援され
た。また11日の月例需給報告で、米国産の期末在庫に加えて、ブラジル、アルゼンチ
ンの生産高、さらには世界期末在庫の下方修正が予想されていることも好感された。

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