追加:海外市況サマリー(11日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 4 2,932.6   - 1.8  シカゴ大豆  2025/ 3 1,043.50   -6.00
NY銀     2025/ 3 3,232.2   -16.9  シカゴコーン 2025/ 3   484.00   -7.50
NYプラ    2025/ 4 1,035.7   + 3.4  NY原油   2025/ 3    73.32   +1.00
NYパラ    2025/ 3  992.30  -11.10  ドル・円               152.44   +0.46
*ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。
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◎NY外為=ドル円は152.40円台で堅調に推移
 NY時間のドル円は買いが優勢となり、152.60円水準まで上昇した。全体的に
方向感のない雰囲気に変化はない。
 パウエルFRB議長の議会証言が行われたが、「金利調整を急ぐ必要ない」と改めて
表明した。予想通りの内容ではあったが、ドル自体は下落した。ただ、明日の米消費者
物価指数(CPI)の発表前に円安がさらに進み、ドル円は上昇した格好。
 関税のニュースは続いており、トランプ大統領がアルミと鉄鋼への関税を発表した。
新しい税率は米東部時間3月12日午前0時1分に発効され、基本的に、例外なく全て
のアルミニウムと全ての鉄鋼に25%の関税を賦課する。これに対してEUは早速、対
抗措置を取る構えを示している。

◎NY貴金属=総じて反落、金は一代高値更新も上げ一服
 ニューヨーク金、銀は反落。
 金4月限は反落。時間外取引では、パレスチナ自治区ガザの停戦合意破棄に対する懸
念を受けて買い優勢となり、一代高値を更新した。買い一巡後は利食い売りが出て上げ
一服となった。欧州時間に入ると、マイナスサイドに転じた。日中取引では、序盤の手
じまい売りが一巡すると、米国の関税引き上げに対する懸念などを受けて押し目を買わ
れて下げ一服となった。
 銀3月限は金に利食い売りが出たことにつれ安となったが、日中取引では押し目を買
われて下げ一服となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反落。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、金に利食い売りが出たことを受けて戻りを
売られた。欧州時間に入ると、手じまい売りが出て軟調となった。日中取引では、序盤
の手じまい売りが一巡すると、地合いを引き締めた。
 パラジウム3月限は金に利食い売りが出たことを受けて戻りを売られると、テクニカ
ル要因の売りが出て下げ幅を拡大した。
◎LME=銅・アルミは反落、トランプ関税や中国の対米報復関税が重石
 アルミ3カ月物は反落。前日終値と同値の2658.50ドルで取引を開始。アジア
の時間帯序盤に2668ドルの高値を付ける場面も見られたが、トランプ米大統領によ
る鉄鋼・アルミの輸入関税引き上げや中国による対米報復関税を受けた需要不安から値
を落とし、欧州時間の終盤に2640ドル台前半まで軟化した。米国時間に2631.
50ドルの安値まで下落した。買い戻す動きも見られたが戻り待ちの売りに頭押され、
2650ドルを割り込んで小幅安で終了。
 銅3カ月物は反落。9437ドルで軟調に寄り付いた。寄り付き直後に9447ドル
まで値を切り上げたが、その後は米国の時間帯にかけて下値を探る足取りを展開。トラ
ンプ米大統領による鉄鋼・アルミニウムの輸入関税25%の引き上げや中国による対米
報復関税を受けて非鉄貴金属の需要不安の高まりを受けて売り優勢となった。その後の
米国時間は9360ドルを抵抗線とする安もちあいとなった後、9315ドルの安値を
記録。引けにかけて値位置を切り上げながらも軟調地合いを脱することなく低迷が続
き、90ドル近い下落で引けた。
◎NY原油=続伸、新たなイラン制裁を警戒
 ニューヨーク原油の2025年3月限は続伸。
 トランプ米政権による新たなイラン制裁が近いと見られていることが相場を押し上げ
た。トランプ米大統領は核開発を継続するイランに交渉を呼びかけたものの、イラン最
高指導者のハメネイ師は「そのような政府と交渉すべきではない。交渉するのは賢明で
はなく、知性もなく、名誉に反する」と拒絶している。イラン核合意から一方的に離脱
し、イラン革命防衛隊(IRGC)のスレイマニ司令官を殺害したのは一期目のトラン
プ米大統領。
◎シカゴ大豆・コーン=共に下落、米在庫ほぼ据え置きと南米の天候改善で
 大豆は続落。米農務省(USDA)発表の月例需給報告で事前には米国の期末在庫の
下方修正が予想されていれていたにもかかわらず、実際には大幅な修正が見られなかっ
たことに加え、ブラジルの期末在庫量見通しは事前予想とは逆の下方修正となったにも
かかわらず生産高見通しが過去最大の水準が維持されたことが弱材料となった。また、
南米生産国の天候改善見通しも重石となり、売り優勢となった。
 コーンは反落。米農務省(USDA)発表の月例需給報告で、米国産の期末在庫が下
方修正との事前予想に反し微増となったことが弱材料視された。また、降雨過多なブラ
ジルで降雨が止む可能性や乾燥が懸念されるアルゼンチンでの降雨予測も売りを呼ぶ要
因となった。
*NY外為に「パウエルFRB議長の議会証言」について追加。
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