アジア株 香港株大幅上昇、市場は米中関係よりもDeepSeekに夢中、アリババ4カ月ぶり高値 東京時間14:06現在 香港ハンセン指数 21628.37(+333.51 +1.57%) 中国上海総合指数 3317.83(-0.23 -0.01%) 台湾加権指数 23349.30(-34.75 -0.15%) 韓国総合株価指数 2544.98(+5.93 +0.23%) 豪ASX200指数 8527.10(+43.10 +0.51%) インドSENSEX30種 75546.06(-747.54 -0.98%) アジア株はまちまち。貿易摩擦もなんのその、中国市場はDeepSeekに夢中のようだ。また、トランプ関税に耐性がついてきたようで投資家はこのところ冷静だ。 中国市場ではトランプ関税よりもDeepSeekや株価下支えが材料視されている。中国政府系ファンドが好むETFが連日上昇しているほか、今年すでに31の中国株ETFが上場し、ファンドが積極的に中国市場に参加しているもよう。証券時報によると今年これまでに400社以上が総額135億元相当の自社株買いを実施したようだ。 DeepSeekが安価なAIモデルをリリースし米オープンAIのChatGPTを上回るパフォーマンスを叩き出したことで、中国・香港市場では連日AI関連株に買いが集中している。中国ファンドの中で特に人気なのはテンセントホールディングスやシャオミ、SMICのようだ。中国テクノロジー銘柄で構成されるハンセンテック指数は先週末に強気相場入りした。 UBSはDeepSeekによって刺激を受けた中国株の上昇は「半分にも満たない」と指摘、さらなる上昇を予想している。モルガンスタンレーもAI熱による中国株の上昇は続くと予想、世界の投資家が中国のAI分野への投資を再評価し始めているという。 香港株は大幅反発、約4カ月ぶり高値をつけている。ハイテクや自動車、不動産、医療品など幅広い銘柄が上昇。アリババは6.8%高、10月以来の高値をつけている。米アップルがアリババと提携し中国向けiPhoneにAI機能を搭載すると報じられている。DeepSeekブームも買いを後押し。 米中対立は懸念されているものの上海株は一時、1月2日以来の高値をつけた。その後は前営業日終値を挟んでもみ合い。北京金山弁公軟件や上海宝信軟件、恒生電子、華勤科技、上海韋爾半導体などハイテク関連が大幅上昇。DeepSeekブームはまだまだ続きそうだ。 インド株は続落、約2週間ぶり安値。あすの米印首脳会談への警戒感が高まっている。
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