−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 4 2,928.7 - 3.9 シカゴ大豆 2025/ 3 1,027.75 -15.75 NY銀 2025/ 3 3,278.5 +46.3 シカゴコーン 2025/ 3 490.25 +6.25 NYプラ 2025/ 4 1,048.5 +12.8 NY原油 2025/ 3 71.37 -1.95 NYパラ 2025/ 3 987.30 -5.00 ドル・円 154.41 +1.97 *ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は154.80円まで急上昇 為替市場はNY時間に入りドル高が強まっており、ドル円は一気に1ドル=154円 台を回復。1月の米消費者物価指数(CPI)を受けてドル買いが強まった。午前中に 154.80円まで上昇。高値を離れ、154.30円台でニューヨーク時間の大方の 取引を終えた。 米CPIは総合指数が前月比0.5%、コア指数で0.4%上昇と、予想を上回る内 容となった。ディスインフレが進んでいない状況を明らかに示しており、FRBの追加 利下げへの期待もさらに後退している。短期金融市場では次回の利下げは9月から12 月まで後退している状況。 トランプ関税のニュースは続いているが、実際にマクロ経済への影響を見極めたい雰 囲気もある。影響を正確に見通せないとの声が多い中、それが個人投資家中心に円安を 促しているとの指摘も出ている。日本側はトランプ政権に対し、鉄鋼に対する課税から 日本企業を除外するよう要請しているが、それは難しいと見られている模様。相互関税 の不確実性は円の短期的な見通しを複雑にする。 ◎NY貴金属=金が続落、予想以上の米CPIが圧迫 ニューヨーク金は続落、銀は反発。 金4月限は続落。時間外取引では、イスラエルのネタニヤフ首相がイスラム組織ハマ スに最後通告を出したが、手じまい売りなどが出て軟調となった。欧州時間に入ると、 戻りを売られて下げ幅を拡大した。日中取引では、予想以上の米消費者物価指数(CP I)が圧迫要因になったが、ドル高一服を受けて押し目を買われた。 銀3月限はドル高一服を受けて押し目を買われた。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは続落。 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、貿易戦争に対する懸念に上値を抑えられ た。欧州時間に入ると、戻りを売られたが、買い戻されて下げ一服となった。日中取引 では、予想以上の米消費者物価指数(CPI)が圧迫要因になったが、ドル高一服を受 けて押し目を買われた。 パラジウム3月限は貿易戦争に対する懸念を受けて戻りを売られた。 ◎LME=銅はNY銅に対しての割安感から反発、アルミ・ニッケルは下落 アルミ3カ月物は続落。2635.50ドルで小安く取引を開始。アジアの時間帯は 2630ドルを割り込んでも買い戻す動きが見られたが欧州の時間帯に大きく値を落と して2620ドルを割り込んだ後は2626ドルを抵抗線とした安もちあいとなり、軟 調に引けを迎えた。トランプ米大統領による鉄鋼・アルミの輸入関税引き上げ、これを 受けた中国による対米報復関税による需要不安が引き続き重石となった。 銅3カ月物は反発。トランプ政権による鉄鋼・アルミへの輸入関税引き上げを受けて 銅の輸入関税引き上げ見通しが強まるなか、ニューヨーク銅の上昇を受け、LME銅の 割安感から買い優勢となった。9351ドルで取引を開始した後は次第に値位置を切り 上げてプラスサイドに転じながらも9410ドルを上値抵抗線にしての高下が続いてい たが、終盤に急速に値位置を切り上げ、引け間際に9490ドルの高値に到達。高値を 離れたものの、100ドル近い上げ幅を維持して取引を終えた。 ◎NY原油=反落、ウクライナ戦争の終結期待で ニューヨーク原油の2025年3月限は反落。 トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が電話会談し、ウクライナ戦争の終結期 待が高まったことが重し。ウクライナ戦争が終了すれば、米国の対ロシア制裁が解除さ れ、ロシアの石油供給が正常化する見通し。プーチン大統領はトランプ米大統領との会 談に合意しており、モスクワ訪問を提案した。米エネルギー情報局(EIA)の週報で 原油在庫が増加したことや、米消費者物価指数(CPI)を手がかりとして米政策金利 の据え置き観測が高まったことも重し。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は輸出不安から続落、コーンは南米生育懸念で反発 大豆は続落。米トランプ政権による関税引き上げを受けて中国が対米報復関税を発表 したことを受けて米中貿易戦争懸念が強まるなか、米国による中国向け大豆輸出減退懸 念が強まり売り優勢となった。また、米農務省(USDA)発表の月例需給報告ではア ルゼンチンの24/25年度生産量見通しは下方修正されたが、同年度のブラジルの生 産量見通しは据え置きとなり、依然として過去最大規模の生産量が見込まれていること も重石となった。この日、USDAは大口成約を発表したが、反応は限られた。 コーンは反発。アルゼンチンでは降雨が予想されているが、これまでの乾燥の影響で 大幅な作柄改善は難しいとの見方が強いうえ、ブラジルでは降雨過多の影響で主要とな るサフリーニャコーンの作付遅延が警戒されるなか、買い優勢となった。また、米エタ ノール生産量は減少していたが同時に在庫が大きく減少したことや、米農務省(USD A)による大口成約の発表も好感された。 MINKABU PRESS
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