[今日の視点]貴金属=総じて続伸、現物高と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、総じて続伸して寄り付く見通し。金と銀はドル建て現物相場の上昇と円安
を受けて買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高
と円安を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は17.29ドル高
の2904.93ドル、銀が40セント高の3224セント、プラチナが9.89ドル
高の994.29ドル、パラジウムは3.75ドル安の971.93ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=154.27/29円で、前営業日の
大引け時点から0.62円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万4400円前後、銀は158.0円前後、プラチナ
は4810円前後、パラジウムは4800円前後。
【NY金は予想以上の米CPIが圧迫】
 金はきのうの海外市場では、予想以上の米消費者物価指数(CPI)が圧迫要因にな
った。
 金は予想以上の米消費者物価指数(CPI)が圧迫要因になった。1月の米CPIは
前年比3.0%上昇した。前月比では0.5%
上昇し、2023年8月以来、約1年半ぶりの大幅な伸びを記録した。共に予想を上回
った。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、下院金融サービス委員会で
証言を行い、利下げを急ぐ必要はないと改めて表明した。ただニューヨーク市場の序盤
でドル高が一服すると、金に押し目買いが入った。
 銀はきのうの海外市場では、ドル高一服をきっかけに押し目を買われた。
【NYプラチナはドル高一服が下支え】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高一服を受けて押し目を買われた。
 プラチナはドル高一服が下支えになった。米消費者物価指数(CPI)が予想以上と
なったが、ドル高が一服し、プラチナに押し目買いが入った。トランプ米大統領が相互
関税の大統領令に署名するとしており、関税を確認したい。
<今日の予定>
・企業物価指数 2025年1月(日本銀行)
・独消費者物価指数 2025年1月確報(連邦統計庁)
・英国内総生産 速報値 2024年10-12月期(国立統計局)
・英貿易収支 2024年12月(国立統計局)
・英鉱工業生産指数 2024年12月(国立統計局)
・ユーロ圏鉱工業生産 2024年12月(EUROSTAT)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・米生産者物価指数 2025年1月(労働省)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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