金・銀午前=金は大幅続伸、上場来高値の更新が続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が大幅続伸。ドル建て現物相場の上昇と円安を受けて買い優勢で始まった。その後
は、ドル建て現物相場の堅調や円安を受けて上値を伸ばした。銀は先限が上昇した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が139〜171円高、金ミニが
13.5円安〜178.5円高、ゴールドスポットが582円高、銀が1.5円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が2万9158枚、金ミニが8731枚、ゴール
ドスポットが3652枚、銀が3枚。
【NY金は予想以上の米CPIが圧迫】
 金は予想以上の米消費者物価指数(CPI)が圧迫要因になった。1月の米CPIは
前年比3.0%上昇した。前月比では0.5%上昇し、2023年8月以来、約1年半
ぶりの大幅な伸びを記録した。共に予想を上回った。米連邦準備制度理事会(FRB)
のパウエル議長は、下院金融サービス委員会で証言を行い、利下げを急ぐ必要はないと
改めて表明した。ただニューヨーク市場の序盤でドル高が一服すると、金に押し目買い
が入った。
 トランプ米大統領は、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、ウクライナでの戦争終
結に向けた交渉を直ちに開始することで合意したと明らかにした。プーチン氏との直接
会談については、おそらくサウジアラビアで近く行われるとの見方を示した。
 金先限は上場来高値1万4469円を付けた。ドル建て現物相場の堅調や円安が支援
要因になった。円相場は1ドル=154円台後半まで円安に振れた。銀先限は
158.0円に上昇した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場では、予想以上の米消費者物
価指数(CPI)が圧迫要因になったが、ドル高一服を受けて押し目を買われた。アジ
ア市場では、朝方の2902.16ドルから、2908ドル台まで上昇したのち、上げ
一服となった。
 午前11時現在、金が2906.21ドル、銀は3222セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が2887.64ドル、銀が3184セント。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。