●短期見通し穀物、通商問題で不安定化も押し目買い=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシはアルゼンチンの乾燥傾向、良好な輸出環境を背景に、大きく値位置を
切り上げている。2月の米農務省(USDA)需給報告を手掛かりとした上昇は見送ら
れたが、需給は引き締まっている。米通商リスクの浮上で高値ボックス化しているが、
500セント台乗せを打診しよう。下落リスクとしては、通商環境の不安定化が米国産
穀物輸出の減少を促す展開になる。アルゼンチンで降雨が報告されていることにも注意
が必要だが、現状では生産高見通し引き下げ圧力が優勢。
 大豆は、ボックス気味の相場展開だが、押し目買い優勢の展開になっている。米中通
商問題が警戒されるが、直ちにリスクオフ化に向かうような動きは確認できない。今後
の米国産の輸出環境に不透明感もあるが、現時点では中国は穀物にたいする報復関税は
見送っている。アルゼンチンの干ばつが警戒される一方、ブラジルは豊作環境にある。
1000セント水準での下値は固いが、1100セント台乗せを試すにはエネルギー不
足か。ボックス気味の展開に留まる見通し。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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