【市況】 ゴムRSS3号は、買い優勢。序盤は、上海ゴム夜間高や1ドル=154円台前半の 円安を好感し、しっかりとした展開になった。中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが伸 び悩みをみせたことから、上げ幅を縮小する限月が目立っている。 期中7月限は夜間取引の序盤に381.5円まで急騰し、5日の高値382.8円に 接近したが、上げ幅を大幅に縮小し、372円台で推移。 午前11時27分現在のRSS3号は前営業日比3.9〜12.0円高。活発限月の 7月限は同4.4円高の372.5円、期先26年1月限は出来ず、推定出来高は 668枚(前日夜間取引含む)。 【中国政府が不動産対策に本腰を入れる】 中国政府が減速する同国景気の原因とされる不動産不況に、本格的に介入を始めた。 中国大手ディベロッパーの一つ万科を同社の本社のある深セン市の当局が経営権を掌握 し、資金繰りを支援することが決まった。これを受けて、昨日のハンセン総合株価指数 は前日比で2.64%もの上昇となり、上海ゴムも夜間取引のマイナスサイドから、日 中取引ではプラスサイドに転じ、大きく水準を引き上げた。 中国政府が本格的に不動産不況への対処を進めれば、銅などの素材価格にとってポジ ティブに働く。天然ゴム相場も地合いを引き締めることになる。 【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】 シンガポールゴム市場は、RSS3号は期近5月限が約定し、2.3セント安、TS R20は売りが先行し、2.0〜0.4セント安。 上海ゴムは堅調。午前11時00分現在、指標限月の2025年5月限は、前営業日 比135元高の1万7670元で推移している。 MINKABU PRESS
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