【場況】 金が反落。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高を受けてマ イナスサイドに転じた。銀の商いは成立しなかった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が65〜31円安、金ミニが61.5円 安〜11円高、ゴールドスポットが441円高、銀が出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万8359枚、金ミニが5827枚、ゴール ドスポットが1433枚、銀が0枚。 【NY金はインフレ懸念が支援】 金はインフレ懸念が支援要因になった。米新規失業保険申請件数は前週比7000件 減の21万3000件だった。市場予想は21万5000件。2月初めの労働市場が安 定していたことを示唆した。1月の米卸売物価指数(PPI)は前年比3.5%上昇し た。伸びは前月の3.3%上昇から加速し、予想の3.2%も上回った。米連邦準備理 事会(FRB)の利下げ観測が後退したが、インフレ懸念が強い。 トランプ米大統領は、米国の輸入品に関税を課している全ての国に「相互関税」を課 すと発表した。この日の指示は具体的な導入に至るものではなく、代わりに貿易相手国 が米国製品に課している関税の調査開始を指示するもの。対応策の策定まで数週間から 数カ月かかるとみられている。 金先限は夜間取引で1万4395円まで下落した。円高が圧迫要因になった。円相場 は1ドル=152円台後半の円高に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、もみ合い。きのうの海外市場では、米新規失業保険申請件 数で労働市場の安定が示されたが、インフレ懸念を受けて押し目を買われた。アジア市 場では、朝方の2930.98ドルから、2932ドル台まで上昇したのち、上げ一服 となった。 午前11時現在、金が2929.88ドル、銀は3244セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が2928.11ドル、銀が3230セント。 MINKABU PRESS
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