LME市況=銅は現物とのサヤ修正や地政学不安後退から反落、アルミは反発

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物          3カ月物
    アルミ        2,662.79  +   45.86     2,637.50  +   34.00
    アルミ合金      2,160.00       0.00     2,085.00       0.00
     銅         9,490.43  +   55.55     9,477.00  -    8.00
    ニッケル      15,259.25  +   95.93    15,468.00  +   94.00
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 アルミ3カ月物は反発。2606ドルで小高く取引を開始。アジア時間は堅調な上海
株の値動きを好感して買い優勢を継続。その後、弱気な1月米小売売上高を受けて米イ
ンフレ懸念が和らぐなか底意の強い足取りを維持。2635ドルを割り込むとすぐに買
い戻され、30ドル超の上げ幅を維持して引けを迎えた。
 銅3カ月物は小幅反落。9500ドルで続伸で寄り付いた後も上値を探る足取りとな
り、欧州の時間帯終盤には9684.50ドルと昨年11月7日以来の水準まで浮上。
ただ、その後はドイツのミュンヘンで開催されている安全保障会議においてロシア・ウ
クライナ・米国の3か国で協議を行うなど、ロシアとウクライナの停戦に向けた動きが
見られ、地政学リスクが後退するなかで転売が広がり大きく値を落とした。
 現物価格とのサヤ(値開き)が12日までに拡大していたことを受け、それを修正す
るための転売も下押し要因となった。9448.50ドルの安値を付けた後に買い戻さ
れたものの、9480ドルが上値抵抗線となり、小幅安状態で推移。この水準のまま取
引を終了。
 ニッケル3カ月物は反発。1万5470ドルで堅調で取引を開始。アジアの時間帯は
1万5540ドルを上値抵抗線としたが、欧州の時間帯に若干値位置を切り上げ、1万
5595ドルまで浮上。暫く高値圏でもちあった。終盤には転売が出て、上げ幅を縮小
場面があったが、1万5400ドルで買い支えられ、買い優勢状態を維持。90ドル超
の上昇で引けた。
今日の材料
・14日のアジア太平洋株式市場はまちまち。
・上海総合指数はしっかり、14.24ポイント高の3346.72ポイント。
・欧州株はまちまち。英FTは、ポンドが対ドルで上昇したことを受け、輸出関連銘柄
 に売りが膨らみ、相場を押し下げた。独DAXは金融株が安い。
・1月の米小売売上高
 結果 -0.9%
 予想 -0.2% 前回 0.7%(0.4%から修正)(前月比)
 結果 -0.4%
 予想 0.3% 前回 0.7%(0.4%から修正)(自動車除くコア・前月比)
・1月の米鉱工業生産
 結果 0.5%
 予想 0.3% 前回 1.0%(0.9%から修正)(前月比)
 1月の米設備稼働率
 結果 77.8%
 予想 77.7% 前回 77.5%(77.6%から修正)(前月比)
・ドルは下落。ドル円は一時、1ドル=151.90円台まで下落。安値を買い拾われ、
 152円台前半に戻したが反発力は限定的。ユーロドルは1ユーロ=1.0514ドルまで
 上昇し、1月27日以来の高値をつけた。1.0500ドル台は維持できなかったが堅調に
 推移。
・米国株はニューヨークダウが165.35ドル安、ナスダック指数が81.13ポイント高で
 0.41%の上昇。
・ニューヨーク貴金属は銀を除き総じて軟調。ニューヨーク原油は小幅続落。
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