−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 4 2,900.7 -44.7 シカゴ大豆 2025/ 3 1,036.00 +6.00 NY銀 2025/ 3 3,285.5 +12.9 シカゴコーン 2025/ 3 496.25 +2.75 NYプラ 2025/ 4 1,019.2 -24.0 NY原油 2025/ 3 70.74 -0.55 NYパラ 2025/ 3 1,009.30 -10.70 ドル・円 152.25 -0.59 *ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は一時152円割れを試すも下値堅く152円台前半で推移 為替市場はドル売りが強まり、ドル円は一時152円割れを試した。200日線を再 び割り込んでおり、1月中旬以降の下向きの流れは継続されている。 1月の米小売売上高が予想以上の減少となったことでドル売りの動きに拍車をかけて いる。1月分は厳冬と山火事の影響で実店舗での買い物が減少した可能性が指摘されて いる ドル円については、本日は円高ではなく、ドル安主体の下げを演じている。今週のイ ンフレ指標は予想を上回る内容で、FRBの利下げへの慎重姿勢を正当化する内容とな った。今週のパウエル議長の証言も様子見の姿勢を強調していた。素直にドル高の材料 ではあるものの、織り込んだ面もあり、さらなる情報を待ちたいところもありそうだ。 ひとまずポジション調整といった雰囲気のなか、終盤は152円台前半で推移した。 ◎NY貴金属=銀を除き大幅安、地政学リスク後退で利食い売り先行 金4月限は急反落。時間外取引では、アジア時間から買い優勢。欧州時間に入り、利 食い売りなどで上げ幅を縮小したが、ユーロ高、ドル安に支援され、7ドル程度の上昇 幅を維持して推移。日中取引では、1月の米小売売上高が事前予想を下回り、米10年 債の利回り低下、ドル安となったが、17日がプレジデンツデーで休場となり3連休と なるため、当面の利益確定の動きが強まり、マイナスサイドに軟化した。14日から 16日までドイツのミュンヘンで安全保障会議が開催され、ウクライナ情勢について協 議される。トランプ米大統領がロシアと停戦に向けた動きを示しており、地政学的リス クの後退が警戒され、利食い売り先行もようとなり、中盤にかけて下げ幅を拡大した。 年明けからほぼ一本調子に上昇し、テクニカル指標から買い過剰感が強まっていたこと も売りを呼ぶ要因となり、一時2900ドル割れまで値を崩した。終盤にかけての反発 力は弱く、この日安値圏で引けた。 銀3月限は反発。アジア時間の時間外取引から金に対しての出遅れ感もあり、大幅高 となり、120セント超の上昇で推移。日中取引開始後は金の急落から上げ幅を削った が、小幅高で推移した。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが大幅続落、パラジウムは総じて反落。 プラチナ4月限は大幅続落。時間外取引では、金の堅調な値動きにつれ高もようとな り、欧州時間は約6ドル高で推移。日中取引では、金の急落、銀の上げ幅縮小から軟調 な展開を強いられた。3連休前の利食い売りを含めた買い玉整理が増えたとみられ、出 来高の増加を伴った下落となった。 パラジウム3月限は反落。時間外取引は買い優勢となり、15ドル近い上げ幅を維持 し、続伸。日中取引に入ると、貴金属市場全体の下げにつれ安となった。 ◎LME=銅は現物とのサヤ修正や地政学不安後退から反落、アルミは反発 アルミ3カ月物は反発。2606ドルで小高く取引を開始。アジア時間は堅調な上海 株の値動きを好感して買い優勢を継続。その後、弱気な1月米小売売上高を受けて米イ ンフレ懸念が和らぐなか底意の強い足取りを維持。2635ドルを割り込むとすぐに買 い戻され、30ドル超の上げ幅を維持して引けを迎えた。 銅3カ月物は小幅反落。9500ドルで続伸で寄り付いた後も上値を探る足取りとな り、欧州の時間帯終盤には9684.50ドルと昨年11月7日以来の水準まで浮上。 ただ、その後はドイツのミュンヘンで開催されている安全保障会議においてロシア・ウ クライナ・米国の3か国で協議を行うなど、ロシアとウクライナの停戦に向けた動きが 見られ、地政学リスクが後退するなかで転売が広がり大きく値を落とした。 現物価格とのサヤ(値開き)が12日までに拡大していたことを受け、それを修正す るための転売も下押し要因となった。9448.50ドルの安値を付けた後に買い戻さ れたものの、9480ドルが上値抵抗線となり、小幅安状態で推移。この水準のまま取 引を終了。 ◎NY原油=小幅続落、地政学的リスク後退が警戒され買い玉が整理 ニューヨーク原油の2025年3月限は小幅続落。 時間外取引は買い優勢。期近3、4月限とも72ドルが抵抗線となったが、堅調に推 移した。14日から16日までドイツのミュンヘンで安全保障会議が開催され、ウクラ イナ情勢について協議されるため、地政学的リスクからの買いが後退が警戒され、日中 取引開始後は上げ幅を縮小。前半の取引で小安くなり、改めて戻り売り圧力の強さが示 された。 17日がプレジデンツデーの祝日のため、休場となることで買い玉の整理が優勢もよ うとなった。20日に納会(最終取引)となる3月限から4月限への限月移行に絡む売 買も増えたとみられる。 ガソリン相場も下げに転じたが、需要期にあるヒーティングオイル価格が堅調に推移 したことは下支え要因となった。3、4月限とも70.50ドル台で買い支えられ底堅 い動きではあったが、反発力は弱く、先安感を払拭できないまま引けた。 ◎シカゴ大豆・コーン=上伸、南米天候不良やアルゼンチン生産見通し引き下げ 大豆は軒並み続伸。ロサリオ穀物取引所が乾燥に見舞われた結果としてアルゼンチン の生産量見通しを下方修正したことが強気材料となった。また、ブラジルで降雨が続き 収穫が遅延するなか作柄が低下するとの懸念も価格を引き上げる要因になった。 コーンは揃って上伸。乾燥に見舞われているアルゼンチンのコーン生産量見通しをロ サリオ穀物取引所が引き下げたうえ、米農務省(USDA)による大口成約の発表が好 感された。また、米国の寒波による枯死懸念から小麦が堅調となったことも買い支援要 因となった。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。