【本日の見通し】豪中銀4年ぶり利下げへ オーストラリア準備銀行(RBA:中央銀行) 金融政策会合が17日、18日に開催され、本日12時半に結果が公表される。アフターコロナでのインフレを受けて2023年に現行の4.35%まで金利を引き上げた豪中銀は、昨年夏ごろからほとんどの先進国・地域が利下げに向かい、NZも昨年8月から利下げを実施する中で、金利を維持してきた。しかし、豪景気の鈍化警戒もあって、今回は利下げが見込まれている。実施されると2020年11月以来、4年超ぶりとなる。 前回の会合での声明で、それまでの声明にあった「政策は十分に制限的である必要がある」との表現を削除。一方で、インフレが持続的に目標に向かっているという「ある程度の確信を得つつある」との表現を加えており、利下げに向けた姿勢を示したこともあり、今回の利下げを見込む動きが広がっている。先月発表された豪第4四半期消費者物価指数が予想を下回る伸びにとどまったことも、利下げ期待につながっている。ただ、金利市場などでの織り込みは85%前後、専門家予想も同様にある程度の据え置き見通しが見られる。見通しが分かれる分、大方の予想通りの利下げでも豪ドル売りとなる可能性に注意したい。少数派の見通しである据え置きの可能性も十分あり、その場合は豪ドル高が進むと見込まれる。なお、利下げとなった場合は、声明内容にも注目。今後の追加利下げ期待が強まるようだと豪ドル売りだが、さらなる引き下げに慎重な姿勢が見られると、利下げ実施でも豪ドル買いとなる可能性がある。 ドル円は上値の重い展開か。先週末の米小売売上高の弱さを受けて、一時後退していた米利下げ期待が広がっており、6月までのFOMCで利下げするとの見通しと、据え置きの見通しが拮抗している。米消費者物価指数発表後広がった年内据え置き期待も、少し後退気味となっており、ドル売りが出やすい地合い。一方で昨日の日本第4四半期GDPのかなりサプライズな強さを受けて日銀の早期追加利上げ期待が出てきており、日米金利差縮小の期待が広がっている。152円手前の重さが意識されると、150円トライの動きがありそう。 ユーロ円はドル主導の展開が目立ったことでやや不安定な動きも、ドル円が150円台トライになると、売りが広がりそう。 ユーロドルは1.05台の買いに慎重も、押し目では買いが出る流れ。方向的には上方向か。 MINKABUPRESS 山岡
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