ドル高優勢、ウォラー理事発言などを受けて=東京為替概況 米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が「現時点では利下げを支持していない、インフレ落ち着くまで一時停止が望ましい」と述べたことなどを受けて、米利下げ期待が後退。米債利回りの上昇などにつながり、ドル高となった。米10年債利回りは朝の4.486%から4.517%まで上昇している。 ドル円は朝は円高が優勢。加藤財務相が昨日の第4四半期GDPの好結果などを受けて「日本経済、明るい兆しが見えてきている」などと発言し、日銀の早期利上げ期待が広がったことが円買いとなり、151円40銭台から151円24銭を付けた。その後のウォラー理事発言によるドル高は午後まで続き、152円22銭と1円弱の上昇となった。その後は152円を割り込む動きを見せるなど、ドル高一服となっている。 ユーロドルは朝に1.0486を付けた後、ドル全般の上昇に押され1.0452までユーロ安ドル高となった。 ユーロ円は朝の円高に158円55銭を付けた後、ドル主導の展開にやや不安定な動きも、ドル円上昇の勢いが勝り、159円19銭を付けている。 12時半に豪準備銀行金融政策会合の結果が発表され、政策金利はそれまでの4.35%から4.10%に引き下げられた。利下げは4年超ぶり。事前にほぼ織り込み済みも、金利市場で15%程度、専門家予想でも一部ながら金利据え置きの見通しが出ていたこともあり、発表直後は少し豪ドル売りとなった。もっとも声明に今後の緩和について慎重との表現があり、発表前水準の0.6340前後を超えて上昇。2025年の物価見通しが引き下げられたこともあって、戻り高値からは売りが出て、発表前水準に戻すという展開。その後のブロック総裁会見では今後の利下げに慎重な姿勢が見られ、金利発表直後の高値を超えて上昇も、0.6368までにとどまっている。 MINKABUPRESS 山岡
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