ドル買い一服、ポンドが上下動、ドル円151円台後半=ロンドン為替概況 ロンドン市場では、ドル買いが一服している。東京市場ではウォラーFRB理事が「現時点で利下げを支持していない、インフレが落ち着くまで利下げ一時停止が望ましい」と述べたことでドル買い圧力が続いた。しかし、ロンドン朝方に発表された英雇用統計で失業率が予想を下回り、賃金の伸びが加速したことを受けてポンドドルが買われると、総じてドル買いが一服している。ドル円は152.20付近を高値に151.70台へと反落。ユーロドルは1.0450付近まで下げたあとは1.04台後半で売買が交錯している。米10年債利回りは4.51%台から4.50%台へと上昇一服。ユーロとポンドが綱引きとなっている。上記の英雇用統計が強かったことがポンド買いを先行させたが、その後、ベイリー英中銀総裁が「ディスインフレが継続している、英国は弱い成長環境に直面」などと述べたことでポンド買いを帳消しにしている。ポンドドルは1.26台から1.26台割れで上下動。また、独ZEW景況感指数は予想を上回る回復をみせた。新政権への期待によるものと分析されていた。これを受けてユーロポンドが買い戻されている。クロス円はドル円とともに上昇一服。ユーロ円は159円台乗せから158円台後半へ、ポンド円は192円手前から191円手前まで反落した。個別材料に敏感に反応も、全般的な方向性は見えづらい展開になっている。米ロ高官がサウジでウクライナ戦争について会談しており、その内容が待たれている。 ドル円は151円台後半での取引。東京朝方には151.24近辺まで下押しする場面があった。しかし、はウォラーFRB理事が「現時点で利下げを支持していない、インフレが落ち着くまで利下げ一時停止が望ましい」と述べたことでドル買い圧力が広がった。東京午後には152.22近辺まで高値を伸ばした。しかし、ロンドン時間に入ると上値が重くなり151.70付近へと反落している。米10年債利回りは上昇一服となっている。 ユーロドルは1.04台後半での取引。東京朝方の1.0486近辺を高値にその後は売りが優勢となった。ロンドン朝方にかけては安値を1.0452近辺まで広げた。ロンドン市場では1.0450台から70付近で売買が交錯、下げ一服となっている。独ZEW景況感指数が予想外の回復を見せたことがユーロを下支えしていた。ユーロ円は東京朝方の158.55近辺を安値に、ロンドン序盤には159.20近辺まで高値を伸ばした。その後はドル円の反落とともに158.70付近まで反落している。対ポンドではユーロ売りが先行も、買い戻されている。 ポンドドルは1.26付近での取引。東京朝方の1.2627近辺を高値に、ロンドン朝方までは1.26台割れへと軟化した。しかし、英雇用統計で失業率が予想を下回り、賃金の伸びが加速したことをうけて1.2620台まで反発した。しかし、ベイリー英中銀総裁が「ディスインフレは継続している」「英国は弱い成長環境に直面している」「賃金の伸びは、想定していたほどではない」などと述べると再び売りに押されて安値を1.2592近辺に広げた。ポンド円はドル円とともに上下動。東京朝方の190.85近辺を安値に191.95近辺まで買われたあとは、191円台前半へと押し戻されている。ユーロポンドは0.8310-0.8290レンジで下に往って来い。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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