−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 4 2,949.0 +48.3 シカゴ大豆 2025/ 3 1,038.50 +2.50 NY銀 2025/ 3 3,337.3 +51.8 シカゴコーン 2025/ 3 502.00 +5.75 NYプラ 2025/ 4 1,006.1 -13.1 NY原油 2025/ 4 71.83 +1.12 NYパラ 2025/ 3 1,012.50 +3.20 ドル・円 152.04 -0.24 *ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。NY原油は4月限に変更。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は152円水準で推移 NY為替市場でドルは下値堅く推移。ドル円は東京時間に一旦152円台まで戻した ものの、海外時間に入って戻り売りが優勢となり、151円台に下落した。中盤に 151.50円台までジリ安となったが、下値を切り上げた。 先週は週後半に売りが強まり、1月中旬からの下げトレンドを継続。2月7日安値の 150.95円付近が目先の下値メドとして意識されるが、節目の150円に向かって 下げるかが注目されている。 この日はドル安ではなく円高がドル円の上値を圧迫。東京時間に日本の10−12月 期のGDP1次速報が発表になっていたが、予想を上回った。省エネ家電の販売増など が個人消費に寄与したほか、半導体関連を中心に設備投資も堅調だった。今週金曜日に 公表される1月の全国消費者物価も高めの数字が予想される中、日銀の早期利上げ期待 がさらに裏付けられる。 トランプ政権がいまの円安はフェアではないとの認識を持っているとも見られてお り、関税問題での円安にはなりにくいとの指摘も出ていた。 ◎NY貴金属=金は14日の下げ幅を上回る反発、プラチナは続落 ニューヨーク金は大幅反発、銀は続伸。 金4月限は反騰。時間外取引では、アジア時間から買い優勢。欧州時間に入り、一段 高となり、30ドル超の上げ幅を維持して推移。日中取引では、さらに上げ幅を拡大の 動きとなった。14日の下げ幅を取り戻す動きとなり、買い戻しの動きが膨らみ、踏み 上げ相場もようとなった。米10年債利回りが上昇、ドル堅調となり、金市況にとって は逆風の環境となったが、地合いは緩むことなく推移。ロシア・ウクライナの戦争終結 に向けて米国・ロシアの外相が率いる代表団がサウジアラビアで協議を行ったが、ウク ライナ側からの反発が強く、米国・ロシアの首脳会議の日程が決まらず、地政学リスク がくすぶり金買いに繋がった。中盤でいったん上げ幅を縮小も後半は再上昇となり、 14日の下げ幅を上回る反発で引けた。 銀3月限は続伸。アジア時間の時間外取引の後半から買い優勢となり、欧州時間に入 ってからも13セント超の上げ幅を維持して堅調に推移。日中取引開始後は金が一段高 となったことから上げ幅を拡大し、3300セント台で上値を伸ばした。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続落、パラジウムはまちまち。 プラチナ4月限は続落。時間外取引では、アジア時間から続落。欧州時間に入り、ジ リ安となり、11セント超の下落で推移。日中取引は、下げ幅を拡大し、一時1000 ドル割れまで軟化。先週、トランプ米大統領が自動車輸入に対する関税を4月2日をめ どに発動することと発表したことが重石となった。金、銀の上昇から下値を切り上げた が、軟調ムードは払しょくできないまま引けた。 パラジウム3月限は小反発。時間外取引は売り優勢となり、10ドル超の下落で推 移。日中取引に入ると、戻り歩調となり、小高く引けた。 ◎LME=銅は金の反騰や需給引き締まり観測で反発、アルミは銅に追随高 アルミ3カ月物は続伸。2645ドルで小高く取引を開始。後半まで2645ドルを 上値抵抗線とする低迷場面が続き、一時2627ドルまで下落する頭重い足取りとなっ たが、銅高に追随して終盤に大きく値を伸ばし一時2674.50ドルの高値に到達。 高値に近い水準を維持して引けを迎えた。 銅3カ月物は反発。9396ドルと軟調で寄り付いた後もしばらく上値を抑制されて 9418ドルを抵抗線とする安もみとなり、一時9361ドルまで値を落とした。ただ 終盤にロシア・ウクライナの戦争終結に向けた米露外相を中心とする代表団による協議 にもかかわらずウクライナの反発により停戦に向けた話し合いが難航しているうえ、米 露首脳会談の日程も決まらないなど混迷の様相が見られるなか、金が大幅高となったこ とが強材料となった。AIデーターセンター建設や電力などの需要の高まりを受けた需 給引き締まり懸念から終盤に大きく値を切り上げ、一時9485ドルの高値まで浮上。 9500ドルが抵抗線となり、14日の高値9513.50ドルを取りに行く上昇には ならなかったが、この日の高値圏を維持したまま取引を終えた。 ◎NY原油=反発、ウクライナによるパイプライン攻撃で ニューヨーク原油の2025年4月限は反発。 ウクライナのドローンがカザフスタンとロシアを経由するCPCパイプラインを攻撃 し、供給量が減少する見通しであることが相場を押し上げた。ロシア国営石油パイプラ イン会社トランスネフチによると、被害の復旧には最大で2ヶ月必要。日量40万バレ ル近い供給減少が発生するという。黒海沿岸のロシアの港町ノヴォロシスクで、悪天候 のため石油の荷積みが一時見送られていることも供給を圧迫している。 ◎シカゴ大豆・コーン=共に続伸、南米生産国の天候不良などが買い支援要因に 大豆は軒並み続伸。アルゼンチンの乾燥に伴う作柄低下やブラジルの降雨過多による 収穫遅延懸念が買い支援要因となった。また、コーンや小麦の堅調も強気材料視され た。ただ、米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が前週を下回る弱気な内容だっ たことに上値を抑制され、上げ幅は限られた。 コーンは揃って続伸。ブラジルの一部地域で降雨が続き二期作目となるサフリーニャ コーンの作付遅延懸念がくすぶっていることや、米農務省(USDA)発表の週間輸出 検証高の強気な数字となったこと、米国の寒波を受けて枯死懸念が強まり小麦が続伸し たことが強気材料視された。 MINKABU PRESS
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