シカゴ大豆市況=続伸、南米の天候不安が強気材料だが期近の上げ幅は限定的

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/03    1,033.00    1,041.75    1,026.00    1,038.50     + 2.50
  2025/05    1,049.00    1,058.25    1,042.50    1,055.50     + 2.75
  2025/07    1,066.00    1,074.00    1,058.50    1,071.50     + 3.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       253,056         285,564          894,779 ( +   474)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(2月13日までの週)
 大 豆:72万0332トン(前週改定値:109万7445トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(2月24日−2月28日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
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 大豆は軒並み続伸。前日比は2.50〜7.25セント高。3月限は前日比2.50
セント高の1038.50セント。
 アルゼンチンの乾燥に伴う作柄低下やブラジルの降雨過多による収穫遅延懸念が買い
支援要因となった。また、コーンや小麦の堅調も強気材料視された。ただ、米農務省
(USDA)発表の週間輸出検証高が前週を下回る弱気な内容だったことに上値を抑制
され、上げ幅は限られた。
 3月限は1033セントで取引を開始した後は軟化しアジアの時間帯終盤には102
6セントの安値を付けた。ただ、その後は上値さ繰りに転じて1041.75セントの
高値まで浮上。高値を離れた後は底意の強いなか高もみとなり、わずかながらプラスサ
イドを維持して取引を終了。

 米農務省(USDA)発表の2月13日までの大豆週間輸出検証高は72万0332
トンと、前週改定値の109万7445トンを下回り100万トン台も割り込んだ。
 累計輸出量は3601万0488トンと、前年同時期の3207万6589トンを
およそ12%上回った。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 パラナ州、サンパウロ州などでは今週も降雨が降り続き、大豆の収穫やサフリーニャ
コーンの作付の大幅な進展は期待し難い。

<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 雨季の降雨もかなり局地的となり農作業が進行する余地が出てきている。二期作目と
なるサフリーニャコーンの作付けに適した時期の期限があと1週間と迫っているが、マ
トグロッソ州を中心に、この2週間で積極的にサフリーニャコーンの作付が進められた
結果、サフリーニャコーンの作付ペースはもう少しで平年並、という状態まで進行。

<アルゼンチン全域>
 先週末の降雨は限られており、一部地域では乾燥した状態が続いた。また、降雨が発
生した地域でも、作柄改善には遅すぎる雨となった。今週は概ね降雨の発生は無いう
え、気温は上昇すると見られる。土壌水分が限られているだけに、穀物にはさらにスト
レスがかかることになりそうだ。南部では前線の到来により22日から24日にかけて
の数日にわたって必要とされる降雨が発生する見通し。北部でもこの前線の移動に伴い
26日から3月1日にかけて降雨が発生する可能性がある。

 大豆製品は、大豆油は大豆の堅調に加え、原油も上伸したため買い優勢となった。一
方の大豆粕は大豆油とのストラドルに絡んだ売りに頭押され軟調で終了。
 大豆粕3月限は前日比2.10ドル安の293.80ドル。
今日の材料
・ブラジル産地南部は降雨で、大豆の収穫および二期作コーンの作付け遅延が警戒
 される。
・ブラジル中部では雨量が減少しサフリーニャコーンの作付けペースが上昇。
・アルゼンチン産地では少雨傾向に加え気温が上昇。今後、降雨も予想されるが作柄
 改善の保証はなし。
・2月13日までの大豆週間輸出検証高は72万0332トンと、前週改定値の109
 万7445トンを下回り100万トン台も割り込む。

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