NY原油市況=反発、ウクライナによるパイプライン攻撃で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/03     70.70       72.07       70.12       71.85        + 1.11
  2025/04     70.69       72.04       70.12       71.83        + 1.12
  2025/05     70.48       71.79       70.00       71.58        + 1.02
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              773,736             1,761,392    ( + 8,156)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/03     244.06    - 2.12
                            2025/04     238.74    - 1.09
         改質ガソリン       2025/03     208.67    - 0.32
                            2025/04     232.22    + 0.67
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。期近2限月が1.11〜1.12ドル高。その他の
限月は0.41〜1.02ドル高。
 ウクライナのドローンがカザフスタンとロシアを経由するCPCパイプラインを攻撃
し、供給量が減少する見通しであることが相場を押し上げた。ロシア国営石油パイプラ
イン会社トランスネフチによると、被害の復旧には最大で2ヶ月必要。日量40万バレ
ル近い供給減少が発生するという。黒海沿岸のロシアの港町ノヴォロシスクで、悪天候
のため石油の荷積みが一時見送られていることも供給を圧迫している。
 ウクライナ停戦に向けて、サウジアラビアで米国とロシアの協議が行われたことは重
し。両国は停戦への道筋を模索することで合意した。ルビオ国務長官やラブロフ外相な
どが会談し、トランプ米大統領やプーチン大統領の会談の日程は決まらなかったが、ラ
ブロフ外相は今回の会談について成功だったとの認識を示している。
 時間外取引で4月限は買い優勢で、一時72.04ドルまで上げた。通常取引開始に
かけて高値から押し戻されたものの、通常取引が始まると買いが持ち直し、堅調に推移
した。
 改質ガソリンは当限を除いて反発。ヒーティングオイルの期近は反落した。原油相場
は堅調だったが、製品の期近は売りに押された。
今日の材料
・CPCパイプラインの修復に数ヶ月必要=ノバク副首相
・ウクライナ戦争が終了すれば西側はロシア制裁を解除する必要=ルビオ米国務長官
・ブラジルはOPECプラスの協力憲章を遵守、生産割当はなし=ブラジル鉱山・エネ
ルギー大臣
・G7、ロシア産原油の価格制限措置の厳格化を検討=ブルームバーグ
MINKABU PRESS
※本文中の限月を3月限から4月限に変更します。

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