株価指数先物【引け後】 3万9000円近辺では押し目待ち狙いのロング

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 39170 -120 (-0.30%)
TOPIX先物 2767.5 -9.0 (-0.32%)

 日経225先物(3月限)は前日比120円安の3万9170円で取引を終了。寄り付きは3万9230円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9300円)を下回り、売り先行で始まった。その後3万9120円まで売られたが、いったんは25日移動平均線(3万9120円)が支持線として機能し、前場中盤にかけて3万9280円まで下げ幅を縮めた。

 だが、プラス圏を回復できなかったこともあり、再びショート優勢となり、一時3万8990円と節目の3万9000円を割り込む場面もみられた。前場終盤にかけて3万9180円まで持ち直したものの積極的なロングは限られ、後場の時間帯では概ね3万9050円~3万9180円での推移が続いた。25日線、75日線(3万9080円)辺りで下げ渋る動きをみせるなか、終盤にかけてショートカバーとみられる動きが入ったようである。

 日経225先物は3万9000円近辺では押し目待ち狙いのロングが入るものの、上値追いの動きは限られていた。日銀の高田創審議委員が講演で「利上げで一段のギアシフトを進める局面」と述べたと伝わったことが、為替市場で円高に振れる要因となり、これが前場中盤にかけてショートを仕掛ける動きにつながった。後場は25日線、75日線辺りでの底堅さが意識されて、終盤にカバーとみられる動きで下げ渋る動きだった。

 日経225先物は日中に3万9000円を割り込む場面があったものの、終値では25日、75日線を上回っており、両線を支持線とした押し目狙いのロング対応に向かわせている。上値を切り下げていることでチャート上では煮詰まり感が意識されてくるだろう。ボリンジャーバンドも収斂してくる可能性があるため、短期的に大きく振れやすいタイミングでもある。

 ボリンジャーバンドの+1σは3万9540円辺りで推移しており、オプション権利行使価格の3万9000円から3万9500円のレンジを想定。ただし、上値を切り下げていることから25日、75日線が抵抗線に変わるようだと、再び200日線が位置する3万8500円辺りを仕掛けてくる展開もありそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.15倍と横ばいで推移。一時14.09倍に低下する場面もみられたが、直近のボトム水準に到達したことで、NTショートを巻き戻す動きが入っているようだ。ただし、14.10倍から200日線(14.22倍)辺りのレンジを継続しており、スプレッドは狙いにくいだろう。

 手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万3212枚、ソシエテジェネラル証券が1万2247枚、サスケハナ・ホンコンが3897枚、SBI証券が2673枚、バークレイズ証券が1839枚、JPモルガン証券が1568枚、楽天証券が1056枚、三菱UFJeスマートが1005枚、日産証券が967枚、ゴールドマン証券が917枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券1万7188枚、ソシエテジェネラル証券が1万5573枚、バークレイズ証券が6036枚、JPモルガン証券が4347枚、モルガンMUFG証券が2773枚、ゴールドマン証券が2529枚、SBI証券が1587枚、ビーオブエー証券が1397枚、野村証券が946枚、ドイツ証券が753枚だった。

株探ニュース

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