NY原油市況=続伸、ウクライナ停戦見通しによる重さが和らぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/03     71.78       73.04       71.71       72.25        + 0.40
  2025/04     71.77       72.91       71.69       72.10        + 0.27
  2025/05     71.54       72.59       71.49       71.85        + 0.27
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              863,814             1,747,899    ( - 13,493)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/03     245.65    + 1.59
                            2025/04     240.70    + 1.96
         改質ガソリン       2025/03     208.65    - 0.02
                            2025/04     232.01    - 0.21
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続伸。期近2限月が0.27〜0.40ドル高。その他の
限月は0.22〜0.27ドル高。
 ウクライナ停戦についてロシアと米国が協議していることは圧迫要因だが、停戦合意
によりロシアの石油供給が正常化するとしても、元通りになるのは供給網である可能性
が高く、供給量が大きく変化しない見通しであることが相場を押し上げている。生産量
の見通しについては、停戦協議の動向よりも、どちらかといえば石油輸出国機構(OP
EC)プラスの決定次第で変化するが、OPECプラスが4月以降の増産を見送る可能
性があると伝わっていることは支援要因。
 トランプ米政権がウクライナ停戦を成し遂げた後のイラン制裁開始が意識されている
ことも買い手がかり。親イスラエルのトランプ米大統領はイランに最大限の圧力をかけ
て、同国の石油輸出をゼロに近づける見通し。トランプ米大統領はイランに核兵器を保
有しないよう対話を呼びかけているものの、トランプ政権第1期からの遺恨でイランは
協議を拒絶している。
 時間外取引で4月限は堅調に推移し、通常取引序盤にかけては72.91ドルまで上
値を伸ばした。ただ、その後は上値が重く、高値から押し戻されて引けた。
 改質ガソリンの期近は売り優勢。ヒーティングオイルの期近は反発した。石油製品は
売り買い交錯。
今日の材料
・イーロン・マスク氏、DOGEの節約による一人当たり5000ドルの返還を検討
・米大統領、米国防総省に今後5年間で予算の4割削減を指示=米ワシントン・ポスト
・米国はNATOからの離脱や欧州からの部隊撤収を検討=独ビルド紙
・仏大統領と英首相が来週にも米国を訪問へ=報道
・米原油在庫の市場予想は前週比200万バレル増
MINKABU PRESS
※本文中の限月を3月限から4月限に変更します。

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