[今日の視点]貴金属=総じて下落、NY安や円高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、総じて下落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安と円高を受けて
売り優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安と円高を
受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は0.89ドル高の
2933.39ドル、銀が11セント安の3268セント、プラチナが2.70ドル安
の973.80ドル、パラジウムは9.23ドル安の972.28ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=151.27/29円で、前営業日の
大引け時点から0.33円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万4350円前後、銀は156.0円前後、プラチナ
は4680円前後、パラジウムは4800円前後。
【NY金は利食い売りが圧迫】
 金はきのうの海外市場では、欧州時間に買われたが、利食い売りなどが出て上げ一服
となった。
 金は利食い売りなどが出て上げ一服となった。ロシアのプーチン大統領は、「米ロの
信頼醸成なくしてウクライナを含む問題の解決は不可能だ」と述べ、 トランプ米大統
領との対面会談に意欲を表明した。トランプ米政権のケロッグ特使(ウク ライナ・ロ
シア担当)は、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問。ケロッグ氏は記者団に対
し、訪問中にゼレンスキー大統領と会談予定だと明らかにした。地政学的リスクに対す
る警戒感が残っている。
 欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は、政策が引き締め的かどうか不確
かでエネルギー価格上昇によるインフレリスクが高まっているとし、利下げ休止が近づ
いているとの認識を示した。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、参加者全
員が目標金利の据え置きが適切だと認識していたことが分かった。また一部の参加者
は、トランプ新政権による貿易や移民政策の変更がインフレ抑制のプロセスを妨げる可
能性があると指摘した。
 銀はきのうの海外市場では、ドル安一服や金軟調を受けて売り優勢となった。
【NYプラチナはドル安一服や金軟調が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安一服や金軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナはドル安一服や金軟調が圧迫要因になった。トランプ米大統領による関税政
策やロシア・ウクライナ戦争終結に向けた交渉を巡り、市場の不安が高まった。また欧
州中央銀行(ECB)の利下げ休止が近づいているとの見方や米連邦公開市場委員会
(FOMC)の金利据え置き見通しも下げ要因になった。
<今日の予定>
・独生産者物価指数 2025年1月(連邦統計庁)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・米製造業景況指数 2025年2月(フィラデルフィア連銀)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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