海外サマリー(20日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 4 2,956.1   +20.0  シカゴ大豆  2025/ 3 1,045.50  +13.75
NY銀     2025/ 3 3,348.6   +44.3  シカゴコーン 2025/ 3   498.00  + 0.50
NYプラ    2025/ 4   997.2   +11.0  NY原油   2025/ 4    72.57   +0.32
NYパラ    2025/ 3 1,008.20  +17.70 ドル・円               149.65   -1.84
*ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。
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◎NY外為=ドル円は一時149円台前半まで下落、149.70円台で推移
 為替市場、NY時間に入ってからドル円は、再び下値模索となり、150円を割り込
んだ。一時、149円台前半まで下落し、12月3日以来となる、149.29円をつ
けた。ややドル安の動きが出ていることもさることながら、円高の動きがドル円を圧迫
している。ユーロ円、ポンド円も下落。
 日銀の早期利上げ期待が円高を誘発。日銀の高田審議委員の講演が伝わっていたが、
堅調な設備投資や賃上げ、価格転嫁の継続など前向きな企業行動の持続性が確認されれ
ば、金融緩和度合いのさらなる調整を進めることが必要と説明していた。「一段のギア
シフトを進める局面」と語っている。
 今週の日本の10−12月のGDP1次速報が、予想を上回る内容となったが、明日
の1月の全国消費者物価も高めの数字が予想される中、日銀の早期利上げ期待がさらに
裏付けられるのではと、市場は見ているようだ。
◎NY貴金属=反発、ドル安が支援
 ニューヨーク金、銀は反発。
 金4月限は反発。時間外取引では、米大統領の関税発言などを受けて買い優勢となっ
た。欧州時間に入ると、ドル安を受けて一代高値を更新したが、利食い売りが出て上げ
一服となった。日中取引では、利食い売りが出たが、ドル安を受けて押し目を買われ
た。
 銀3月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。
 プラチナ4月限は反発。時間外取引では、米大統領の関税発言もドル安を受けて押し
目を買われた。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。日中取引では、金軟調
につれ安となったが、ドル安を受けて地合いを引き締めた。
 パラジウム3月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
◎LME=銅は需給引き締まり懸念で上昇、アルミ・ニッケルも堅調
 アルミ3カ月物は続伸。前日終値と同値の2687ドルで取引を開始した後は引けに
かけて値位置を切り上げる右肩上がりの足取りを展開。銅が堅調に推移したことに加
え、トランプ関税を受けた米国への輸入減少とこれに伴う需給引き締まり観測が手掛か
りとなり引け間際に昨年11月15日以来の高水準となる2730ドルに到達。この日
の高値に近い水準を維持したまま取引を終えた。
 銅3カ月物は上昇。引き続きAIデータセンター建設や電力需要の増加を受けた需給
引き締まり観測が強気材料視されたうえ、トランプ政権による銅の輸入関税引き上げ懸
念とこれに伴う供給引き締まりが警戒され買い優勢となった。9460ドルで軟調で取
引を開始した後に9449.50ドルまで値を落とす場面が見られたものの、強気な需
給見通しを受けて9575ドルと今月14日以来の水準まで上昇。高値圏を維持して
終了。終値ベースでは昨年11月7日以来の高水準を記録した。
◎NY原油=続伸、EIA週報で製品在庫が減少
 ニューヨーク原油の2025年4月限は続伸。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫は増加したものの、石油製
品在庫が減少したことが相場を支えた。戦略石油備蓄(SPR)を除く原油と石油製品
の在庫は合計で12億1205万1000バレルと前週比でやや増加したものの、昨年
後半からの減少傾向を維持している。留出油の需要は4週間移動平均で日量428万
9000バレルで推移しており、引き続き前年を大きく上回っている。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は期近から大幅反発、コーンは総じて反発
 大豆は期近から大幅反発。乾燥が続くアルゼンチンでは一部産地で引き続き少雨傾向
となり大豆及びコーンの生育懸念が高まったことに加え、国際穀物理事会(IGC)に
よる24/25年度世界大豆生産見通しの下方修正、今春の米作付面積の弱気な見通し
が手掛かりとなり、買い優勢で運ばれた。
 コーンは総じて反発。国際穀物理事会(IGC)がアルゼンチンの乾燥が主な原因と
したうえで、24/25年度の世界コーン生産量予測を引き下げたことに加え、アルゼ
ンチンの一部産地では引き続き少雨傾向となっていることが強気材料視された。ただ、
大豆との比価で割高感があるため今春の米コーン作付面積は拡大が予想されることや、
米寒波懸念が後退し、小麦が軟調となったこと、米エタノール在庫の大幅増などが重石
となり、期近の上げ幅は限られた。
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