LME市況=銅は需給引き締まり懸念で上昇、アルミ・ニッケルも堅調

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物          3カ月物
    アルミ        2,737.51  +   36.39     2,727.50  +   40.50
    アルミ合金      2,294.00  -    2.00     2,225.00       0.00
     銅         9,532.10  +  106.19     9,563.50  +   97.00
    ニッケル      15,453.48  +  269.80    15,665.00  +  261.00
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 アルミ3カ月物は続伸。前日終値と同値の2687ドルで取引を開始した後は引けに
かけて値位置を切り上げる右肩上がりの足取りを展開。銅が堅調に推移したことに加
え、トランプ関税を受けた米国への輸入減少とこれに伴う需給引き締まり観測が手掛か
りとなり引け間際に昨年11月15日以来の高水準となる2730ドルに到達。この日
の高値に近い水準を維持したまま取引を終えた。
 銅3カ月物は上昇。引き続きAIデータセンター建設や電力需要の増加を受けた需給
引き締まり観測が強気材料視されたうえ、トランプ政権による銅の輸入関税引き上げ懸
念とこれに伴う供給引き締まりが警戒され買い優勢となった。9460ドルで軟調で取
引を開始した後に9449.50ドルまで値を落とす場面が見られたものの、強気な需
給見通しを受けて9575ドルと今月14日以来の水準まで上昇。高値圏を維持して
終了。終値ベースでは昨年11月7日以来の高水準を記録した。
 ニッケル3カ月物は大幅続伸。1万5420ドルで堅調で取引を開始した後も値位置
を切り上げる足取りを展開。一時1万5725ドルまで浮上した。高値で転売が見られ
た後は1万5580ドルを下値支持線とする高もみとなり、250ドルを超える上げ幅
を記録して終了。
今日の材料
・20日のアジア太平洋株式市場は総じて下落。
・中国上海総合指数は小反落、0.76ポイント安の3350.78ポイント。
・欧州株はまちまち。英FTは工業株やエネルギー株の下げが目立った。独DAXは23日
 のドイツ総選挙を前に積極的な買いが手控えられ、企業業績の悪化を懸念した売り
 に押された。
・米国・週間新規失業保険申請件数
 結果 21.9万件 予想 N/A 前回 21.4万件(21.3万件から修正)
・2月のフィラデルフィア連銀景況指数 結果 18.1予想 26.0 前回 44.3
・ドルは下落。ドル円は一時1ドル=149円台前半まで下落。反発力弱く、149.60円台
 でニューヨーク時間の大方の取引を終えた。ユーロドルは1ユーロ=1.0503ドルまで
 上昇。17日の高値1.0506セントが抵抗線になったが、この日のほぼ高値引け。
・米国株は軟調。ニューヨークダウはウォールマートの決算を嫌気し大幅安となり、
 450.94ドル安、ナスダック指数は93.89ポイント安(0.47%の低下)。
・ニューヨーク貴金属はドル安から上昇。ニューヨーク原油はEIA米国原油在庫の減少
 に支援され、小幅高。
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