ドル買い一服、ロンドン時間は材料に乏しく NY引け後の米エヌビディア決算待ち=ロンドン為替概況 ロンドン市場では、ドル買いが一服している。先週末からの一連の米経済指標が弱含んだことを受けてドル売り優勢の流れとなるなかで、東京市場では「米下院、トランプ減税推進へ予算決議案可決 上院に送付」との報道にドル買いで反応した。インフレ圧力が高まりとの見方で、米債利回りが上昇したことが背景。しかし、ロンドン時間に入ると米債利回りの上昇も一服しており、為替市場でもドル買いの勢いは一服している。このあとのNY市場では注目度の高い米経済指標発表の予定はなく、NY引け後に発表される米エヌビディア決算の結果を見極めたいとのムードとなっているようだ。ドル円は149円台半ばに高止まり。ユーロドルは1.05、ポンドドルは1.26半ばを挟んで売買が交錯している。欧州株が堅調に推移しており、ユーロ円は156円台後半から157円付近、ポンド円は188円台後半から189円付近など前日終値をやや上上回る水準で取引されている。 ドル円は149円台半ばでの取引。東京午前の148.63近辺を安値にロンドン朝方には149.63近辺まで高値を伸ばした。その後の調整局面では149.20付近で下げ止まり149.50付近までの揉み合いとなっている。米10年債利回りは4.28%付近から4.33%台まで上昇したあとは4.31%付近に落ち着いている。欧州株は米株先物とともに堅調に推移しており、リスク警戒の動きは特段みられていない。 ユーロドルは1.05付近での取引。東京午前の1.0525近辺を高値に、ドル買い圧力に押されてロンドン朝方には1.0487近辺まで安値を広げた。その後は1.05挟みの水準で売買が交錯している。ユーロ円は東京午前の156.42近辺を安値に昼過ぎには157.10近辺まで上昇。ロンドン序盤には156.60台まで一時反落したが、足元では157円付近に再び買われている。対ポンドでは前日終値を挟んだ振幅にとどまっており、方向性は希薄。ドイツ消費者信頼感は悪化も、フランス消費者信頼感は小幅改善とまちまちだった。 ポンドドルは1.26台半ばでの取引。東京午前の1.2678近辺を高値にロンドン朝方には1.2636近辺まで下落。その後は1.2660台までの買い戻しを経て再び上値を抑えられて揉み合っている。ポンド円は東京午前の188.41近辺を安値にその後は底堅く推移。ロンドン序盤に189.25近辺まで高値を伸ばした。足元では189円挟みで揉み合っている。ユーロポンドは0.8293から0.8306までのレンジで揉み合っており、方向性は希薄。この日は目立った英国発の材料はでていない。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。