アジア株 トランプに市場は疑心暗鬼、4月にまとめて相互関税発動か 香港株2万4000回復後調整売り 東京時間11:05現在 香港ハンセン指数 23779.58(-8.35 -0.04%) 中国上海総合指数 3384.67(+4.46 +0.13%) 台湾加権指数 23449.10(+46.55 +0.20%) 韓国総合株価指数 2616.70(-24.39 -0.92%) 豪ASX200指数 8265.20(+24.52 +0.30%) アジア株はまちまち、トランプによる世界的な貿易摩擦懸念が高まっている。 トランプ米大統領はきのう、EUからの輸入品全てに25%の関税を検討していると述べた。同時にメキシコとカナダへの関税を4月2日に発動するとも発表。メキシコカナダ関税はこれまで3月4日としていたが1カ月延期されることとなり、カナダドルとメキシコペソは一時上昇した。ただ、交渉の時間を提供したというより、欧州など世界各国を対象とした相互関税発動をひとまとめにした可能性が高い。トランプ関税に市場は疑心暗鬼に陥っている。 ラトニック米商務長官は4月2日に相互関税を課す、4月2日は「相互関税発動日」だと発言。カナダとメキシコが4月に相互関税に直面する可能性がある、これはトランプ氏が不法移民とフェンタニル密輸を巡って脅している関税とは別の計画だと述べた。 一方、香港政府の予算案が引き続き材料視されているほか、来週の中国全人代への政策期待が広がっている。香港財政官はAI技術セクターに10億香港ドルを投資するほか、観光促進に12億香港ドルを割り当てると発表。また、一部の不動産取引の印紙税の引き下げ、24年の給与所得税引き下げも発表した。3月5日開催の全人代では消費促進やAI中心にハイテク産業への支援策が打ち出されるとの期待が広がっている。 香港株は一時3年ぶりに2万4000ポイントの大台を回復、その後は調整売りに押されている。レストランやアパレル、カジノなどの消費者サービス関連が総じて上昇している。
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