アジア株全面安、トランプ関税でリスク回避 香港株急落 上海株は全人代期待で下げ限定的 東京時間11:05現在 香港ハンセン指数 23222.29(-496.00 -2.09%) 中国上海総合指数 3374.52(-13.54 -0.40%) 台湾加権指数 23053.18(休場) 韓国総合株価指数 2556.76(-64.99 -2.48%) 豪ASX200指数 8205.60(-62.61 -0.76%) アジア株は全面安、トランプによる世界的な貿易摩擦激化が懸念されている。 トランプ米大統領は3月4日にカナダとメキシコ、中国に対し関税を課すと表明。中国に対しては10%上乗せし計20%の関税を課す方針。3月4日は関税発動のほか、トランプ米大統領が上下両院合同会議で施政方針演説を行い「アメリカ・ファースト」政策について説明する予定となっているため、来週にかけて世界的な貿易摩擦激化を警戒か。 5日開幕の全人代に対する政策期待は支えとなっており上海株の下げは限定的。トランプ貿易政策による景気悪化を防ぐため、中国政府が大規模な景気支援策を打ち出すとの期待が高まっている。第2第3のDeepSeekを目指しAI開発に力を入れるほか、低迷している国内消費の回復に向けた支援策が出るかどうか。控えめな支援策であれば市場は失望し中国株と香港株は大幅下落する恐れがある。 香港株は急落、トランプ関税発言きっかけに週末を前に利益確定売りが広がっている。DeepSeekや香港政府の景気支援策を好感して香港株はきのう一時約3年ぶりに2万4000ポイント大台に乗せた。年初来で20%近くも上昇しているため、過熱感が意識され売りに押されている。不動産や自動車、医療品が大幅安。レノボやアリババ、バイドゥ、美団、JDドットコム、快手科技、テンセントホールディングスなどハイテク関連も総じて下落している。
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