●短期見通し穀物、通商リスクが上値圧迫=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、アルゼンチンの乾燥傾向、良好な輸出環境を背景に、高値圏での取
引が続いていたが、調整局面に入っている。単純な投機買いの過熱感に加えて、通商リ
スクの高まりが嫌気されている。3月4日に、中国は米国産農産物に対する報復を開始
した。アルゼンチンの降雨報告が調整売りを誘っている。このため450セント割れの
攻防に目線が切り下がる。一方で、需給は適度に引き締まっており、輸出環境も良好。
過熱感の緩和が進むと改めて500セント台乗せが打診される見通し。
 大豆は、米中通商問題が警戒されることが上値を圧迫するが、トウモロコシ相場とは
異なり過熱感が乏しいため、大きく値を崩す必要性は乏しい。ただし、中国が米国産農
産物を狙い打ちにした報復関税などを発表しており、1000セント水準での下げ止ま
りの有無に目線が切り下がる。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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