●論点解説穀物、中国は米国産農産物に報復関税=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トランプ米政権は中国に対して二回目の関税を発動した。これによって、税率は
10%から20%まで引き上げられることになる。中国はその報復で、今回は米国産農
産物の輸入に10〜15%の関税を課す報復措置を発表している。トウモロコシ、小
麦、大豆の主要三穀物も対象に含まれており、輸出環境への影響が警戒される。メキシ
コはまだ報復措置を発表していないが、メキシコ向けトウモロコシ輸出への影響も警戒
されている。トランプ大統領は国内需要の刺激を打ち出しているが、現実問題として輸
出減少をカバーすることは難しい。一時的な混乱であればよいが、これをきっかけに消
費国が米国産穀物そのものを調達先から外すような動きも警戒される。トランプ政権時
に失われた大豆市場のシェアは、いまだに完全回復していない。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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