●論点解説穀物、農家支援は補助金が中心か=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 5日の穀物相場は安値修正の動きが優勢になった。トランプ米政権がカナダ、メキシ
コに対する関税について、自動車に3日の猶予期間を設定したことが好感されている。
自動車業界の反発に対応するため、柔軟姿勢を示したことが、株価同様に穀物相場も押
し上げている。ただし、農産物に関しては補助金での対応が中心になる見通しであり、
米国産の輸出環境の悪化を阻止するような取り組みは想定されていない。農家から不安
の声が高まっているが、この問題に対応できるカードは少ない。中国は既に米国産農産
物に10〜15%の関税を課すと発表しているが、関税による価格競争力低下に留まら
ず、輸出市場そのものにおける米国産の存在感が失われるリスクが警戒されている。週
末には、メキシコも報復措置を発表する予定になっている。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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