アジア株 トランプ「リセッション全く予想せず」発言に安堵 豪州大幅安、鉄鋼アルミ関税除外されず

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 トランプ「リセッション全く予想せず」発言に安堵 豪州大幅安、鉄鋼アルミ関税除外されず

東京時間11:00現在
香港ハンセン指数   23871.63(+89.49 +0.38%)
中国上海総合指数  3385.69(+5.86 +0.17%)
台湾加権指数     22246.90(+175.81 +0.80%)
韓国総合株価指数  2572.39(+34.79 +1.37%)
豪ASX200指数    7765.60(-124.50 -1.62%)

アジア株は豪州を除いて上昇。トランプ氏が「米リセッションは全く予想していない」と発言。大統領が米経済成長に強気な姿勢を示したことで金融市場に安堵感が広がっている。トランプは先週末、景気後退の可能性を否定しなかったため米先行き不安が広がっていた。また、ウクライナが米国提示の30日間の停戦案を受け入れたことで地政学リスクも和らいでいる。米政府はウクライナ軍事支援を再開する。

一方、トランプ関税は警戒されている。12日にトランプ政権は例外なく全ての貿易相手国に対して鉄鋼・アルミニウムへの25%関税を発動する。何に対してかは分からないが、トランプは「関税は25%を超える可能性もある」とコメントしている。

上海株は小幅続伸、香港株は反発。中国景気支援策期待の買いが支え。「DeepSeek」に続いて「Manus(マヌス)」出現も材料視されている。Manusは米オープンAIのChatGPTの新機能「Deep Research」よりもいくつかの面で優れたパフォーマンスを発揮したと発表した。

米シティに続いてJPモルガンも中国株に強気な姿勢を示している。JPモルガンは中国政府の支援策により中国株は第2四半期以降ハイテク分野以外でも回復すると予想。生活必需品や不動産、医療品株が上昇する可能性があるとしている。シティはきのう、米株の投資判断を引き下げた一方で、魅力的だとして中国株の投資判断を引き上げた。

豪州株は大幅続落、昨年8月以来の安値をつけている。2月14日に史上最高値をつけたあとはトランプ関税による景気減速懸念で連日下落。トランプの鉄鋼アルミ関税が懸念されている。トランプは関税対象から豪州を除外しないことを決定。2月には豪州を除外することを検討していたが、除外してほしければ鉄鋼生産を米国に移すべきだとしている。ほぼ全業種が下落している。

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。