アジア株 トランプ「リセッション予想せず」発言に安堵 米市場混乱で中国香港に熱い視線が集まる

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 トランプ「リセッション予想せず」発言に安堵 米市場混乱で中国香港に熱い視線が集まる

東京時間14:08現在
香港ハンセン指数   23640.93(-141.21 -0.59%)
中国上海総合指数  3375.17(-4.66 -0.14%)
台湾加権指数     22215.89(+144.80 +0.66%)
韓国総合株価指数  2574.83(+37.23 +1.47%)
豪ASX200指数    7765.70(-124.41 -1.58%)
インドSENSEX30種  73933.13(-169.19 -0.23%)


アジア株はまちまち。

トランプ氏が「米リセッションは全く予想していない」と発言。大統領が米経済成長に強気な姿勢を示したことで金融市場に安堵感が広がっている。トランプは先週末、景気後退の可能性を否定しなかったため米先行き不安が広がっていた。また、ウクライナが米国提示の30日間の停戦案を受け入れたことで地政学リスクも和らいでいる。

ただ一方で、トランプ関税は引き続き懸念されている。12日にトランプ政権は例外なく全ての貿易相手国に対して鉄鋼アルミニウムへの25%関税を発動した。これに対しEUは最大260億ユーロ相当の米製品に対抗措置を講じる姿勢だ。

トランプによる米国市場混乱で中国・香港市場に熱い視線が集まっている。米シティは米国株の投資判断を引き下げ、魅力的に見えるとして中国株の投資判断を引き上げた。JPモルガンは中国政府による景気支援で中国株は第2四半期以降はハイテク分野以外でも回復すると予想。ゴールドマンサックスはS&P500の年末目標を6500から6200に引き下げ、米市場混乱で世界の投資家は中国株購入に関心を高めていると指摘。「マグニフィセント7」は今やS&Pの「マレフィセント7」になったと付け加えた…

中国市場では政府による支援策のほか、「DeepSeek」に続いて「Manus(マヌス)」出現も好感されている。Manusは米オープンAIのChatGPTの新機能「Deep Research」よりもいくつかの面で優れたパフォーマンスを発揮したと発表した。

豪州株は大幅続落、昨年8月以来の安値をつけている。トランプは関税対象から豪州を除外しないことを決定。2月には豪州を除外することを検討していたが、除外してほしければ鉄鋼生産を米国に移すべきだとしている。ほぼ全業種が下落。

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