●論点解説穀物、作付け期前は通商リスクを消化=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 穀物市場も通商リスクの織り込みを強化している。11日に米農務省(USDA)需
給報告の発表を終えてどこに中心テーマを設定するのかが問われるが、通商リスクへの
関心が高い。鉄鋼とアルミの関税に対して、欧州連合(EU)やカナダは既に報復措置
を発表している。今後、トランプ政権は相互関税も予定しているが、関税が広がりを見
せれば、それと連動して報復関税が発動するリスクも高まる。関税は米国内産業の保護
を目指すが、一方で輸出産業にはネガティブになる。穀物相場は、ネガティブな影響を
最も受けやすい銘柄とみられている。月末には作付意向面積の発表を控えて、例年だと
天候相場開始前の静かな時間帯になるが、今年はそのタイミングで通商リスクの消化が
求められている。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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