金・銀午前=金は大幅続伸、NY高と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が大幅続伸。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル
建て現物相場が上げ一服となったが、円安を受けて堅調となった。銀はニューヨーク高
と円安を受けて買い優勢となった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が233〜296円高、金ミニが
205.5〜301.0円高、ゴールドスポットが639円高、銀が1.5〜4.3円
高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が2万6700枚、金ミニが8066枚、ゴール
ドスポットが1442枚、銀が5枚。
【NY金は貿易戦争に対する懸念や予想以下の米PPIが支援】
 金は貿易戦争に対する懸念や予想以下の米生産者物価指数(PPI)が支援要因にな
り、史上最高値2988.39ドルを付けた。トランプ米大統領は、欧州連合(EU)
が米国産ウイスキーへの課税措置を撤廃しなければ、EUから輸出されるワインやシャ
ンパンなど全てのアルコール製品に200%の関税を課すと表明した。また4月2日に
全ての貿易相手国に対し相互関税を課す計画を変える考えはないと言明した。一方、2
月の米PPIは前月比で横ばいだった。市場予想は0.3%上昇。横ばいとなるのは、
2024年7月以来、7カ月ぶり。
 ロシアのプーチン大統領は、ロシアはウクライナとの停戦に向けた米国の提案に同意
するとしつつも、いかなる停戦も紛争の根源的な要因を排除した上で恒久的な平和につ
なげる必要があるとし、多くの事項で詳細を詰めなければならないと述べた。ウクライ
ナのゼレンスキー大統領は、米国が提示しウクライナが受け入れた30日間の停戦案に
ついて、プーチン大統領は拒否しようとしている可能性があるとの見方を示した。
 金先限は2月25日以来の高値1万4345円を付けた。ニューヨーク高と円安が支
援要因になった。円相場は1ドル=148円台前半の円安に振れた。銀先限は
160.0円に上昇した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、貿易戦争に対する懸念や米
生産者物価指数(PPI)が前月比で横ばいとなったことを受けて史上最高値を更新し
た。アジア市場では、朝方の2988.77ドルから、米連邦政府機関閉鎖の回避見通
しを受けて売り優勢となった。
 午前11時現在、金が2987.62ドル、銀は3383セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が2937.40ドル、銀が3304セント。

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