17日の東京株式市場は朝方から終始買いが優勢となり、日経平均は3万7000円台半ばまで水準を切り上げた。ただ、取引終盤は伸び悩んだ。 大引けの日経平均株価は前営業日比343円42銭高の3万7396円52銭と続伸。プライム市場の売買高概算は18億8312万株、売買代金概算は4兆4061億円。値上がり銘柄数は1224、対して値下がり銘柄数は364、変わらずは50銘柄だった。 きょうの東京市場は前週末の欧米株市場が全面高に買われたことを受け、リスクを取る動きが優勢となった。米国ではつなぎ予算の成立がポジティブ材料視され、広範囲に買い戻しが入った。NYダウはそれまで4営業日で約2000ドル下げていたことで自律反発狙いの買いが入りやすかったようだ。東京市場でも、防衛関連株への買いが顕著だったほか、先物を絡めたインデックス買いも加わり、日経平均は一時500円以上の上昇をみせた。しかし、半導体やデータセンター関連の一角などが冴えを欠き、その後は上値が重い展開となっている。今週は日米で金融政策の決定会合を控えていることもあり、高値ではポジション調整の売り圧力が表面化した。なお、値上がり銘柄数はプライム市場全体の74%を占めた。ただ、全体売買代金は4兆4000億円強とそれほど盛り上がらなかった。 個別では、断トツの売買代金をこなした三菱重工業<7011>が急騰し上場来高値を更新した。このほか川崎重工業<7012>、IHI<7013>の上げ足の強さも際立っている。アドバンテスト<6857>が高く、キオクシアホールディングス<285A.T>も上昇した。三菱電機<6503>も買われ、三井不動産<8801>など不動産株も頑強。天馬<7958>がストップ高、ジャックス<8584>、三井E&S<7003>なども値を飛ばした。このほか、東京計器<7721>が大きく水準を切り上げている。 半面、ディスコ<6146>が売られ、フジクラ<5803>が軟調。リクルートホールディングス<6098>が大きく値を下げたほか、ディー・エヌ・エー<2432>の下落も目立っている。ポールトゥウィンホールディングス<3657>、Macbee Planet<7095>などが急落、ウイン・パートナーズ<3183>も大幅安となった。ツガミ<6101>、ユニ・チャーム<8113>なども大幅に水準を切り下げた。 出所:MINKABU PRESS
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