金・銀午前=金は続伸、上場来高値を更新

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が続伸。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て
現物相場の上昇と円安を受けて堅調となり、先限は上場来高値を更新した。銀は夜間取
引で12月限が下落した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が104〜114円高、金ミニが
93.5〜115.5円高、ゴールドスポットが408円高、銀が6.0円安。
 午前11時2分現在の出来高は、金が2万1662枚、金ミニが5950枚、ゴール
ドスポットが866枚、銀が1枚。
【NY金はドル安で押し目を買われる】
 金はドル安が支援要因になった。ドイツの財政改革パッケージに加え、米小売売上高
が予想以下となった。2月の米小売売上高は前月比0.2%増と、前月の1.2%減
(下方改定)からプラスに転じたが、事前予想の0.6%増を下回った。3月のニュー
ヨーク州製造業業況指数はマイナス20.0となった。前月のプラス5.7から悪化
し、2023年5月以来の大幅な落ち込みとなった。市場予想はマイナス1.5だっ
た。
 経済協力開発機構(OECD)は、トランプ米政権の関税引き上げは、カナダ、メキ
シコ、米国の経済成長を押し下げ、インフレ率を押し上げると予想した。世界経済の見
通しを下方修正し、より広範な貿易戦争が成長をさらに低下させると警告した。トラン
プ米大統領は4月2日に相互関税を発表するとしている。
 米ホワイトハウスは、トランプ大統領が18日に予定するロシアのプーチン大統領と
の電話会談で、ウクライナとロシアの国境にある「発電所」について協議すると明らか
にした。
 金先限は上場来高値1万4528円を付けた。ニューヨーク高と円安が支援要因にな
った。円相場は1ドル=149円台半ばの円安に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、手じまい売りが出たが、ド
ル安を受けて押し目を買われた。アジア市場では、朝方の3001.60ドルから、中
東情勢に対する懸念を受けて買い優勢となった。
 午前11時現在、金が3007.10ドル、銀は3388セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が2990.72ドル、銀が3383セント。

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